謎解きクリエイター・松丸亮吾さん登壇! パズル絵本『ウィズリンのだいぼうけん』発売記念特別授業レポート
公開日:2024/12/10
11月24日(日)、謎解きクリエイター・松丸亮吾さん監修の絵本『考える力が身につく!パズル絵本 ウィズリンのだいぼうけん』の刊行を記念して、松丸さんが塾長を務める“ひらめき学習塾“「リドラボ」とのコラボ特別授業が行われた。
会場には50名の子どもたちが集まり、授業に参加した。松丸さんが登壇すると会場が大きな拍手に包まれた。
松丸さんの司会で進む特別授業の最初のコーナーは「予告じゃんけん」。出題される謎を解くと「グー」「チョキ」「パー」のいずれかの答えが出るので、その答えに勝てる手を出すというものだ。最初は緊張していた子どもたちも、だれもが知る身近な「じゃんけん」という題材と、優しい問題から徐々に難易度の上がる構成に、次第に謎を解くのに夢中に。答えを叫ぶ声も大きくなっていく。
会場があたたまったところでいよいよ、松丸さんが監修し、11月20日に発売となった絵本『ウィズリンのだいぼうけん』のパズルに挑む。
絵本にはパズルコンペ世界一位に輝いたクリエイターが作成したパズルが盛り込まれ、大人でも悩んでしまう難易度のものも。松丸さんは子供たちに、「試行錯誤」の大事さを解く。「間違えてもいいから何度でもパズルを置いてみて、時間がかかってもいいから考えて続けてみる」というアドバイスに沿って、子供たちは手を動かしながら、どんどん自分の力で解き進めていく。
「リドラボ」の研究員(講師)もサポートに入るが、決して「答え」は教えない。
イベント後のインタビューで松丸さんは「答えではなく、なぜそれがダメなのか説明しないといけない。この絵本で言えば、正解のピースを『これなんじゃない?』と教えるのではなく『これを置いたら、このあとどうなるのかな?』といった助言をする。そうすることで、次の問題にも活かすことができる。今回のパズルに限らず、“考え方”についてのヒントをあげるようなイメージがいいのではないかと思います」と語る。
授業の最後には、参加者限定の特別パズル問題が配られた。一人でやっていたパズルを、今度は二人一組になって一つのパズルに挑戦。初対面の友達とも積極的にコミュニケーションをとり次々とパズルを完成させていく子供たちに、松丸さんも「今の子供たちのコミュニケーション能力は、僕が小さい時よりも格段に上がっているような気がする」と驚きをあらわにした。パズルへのチャレンジ時間は30分に及んだが、集中力を切らすことなく考え続ける子供たちの姿が印象的だった。
参加した子供たちの保護者の方からは「知らない人とペアを組んで取り組む姿が見れてよかった」「簡単に楽しめる絵本なので、小さい子でもパズル感覚で考えることができそう」といった声が聞かれ、イベントは大盛況のうちに終了した。
松丸さんは今回の絵本製作のきっかけについて、「言われたことをそのまま覚えたり、丸暗記するのではなくて、自由に考えたり、答えまでの道筋がひとつではないということを早めに体験してほしい、それが勉強への準備にもなる」と語る。
楽しみながら考える力を身に着けられるパズル絵本、クリスマスプレゼントや年末年始期間中の学びの機会としても、ぜひ手に取ってみてほしい。
【書誌情報】
『考える力が身につく!パズル絵本 見習いまほう使い ウィズリンのだいぼうけん』
RIDDLER株式会社:著・画
松丸亮吾:監修
1980円(税込)