毎号集めて、「ミレニアム・ファルコン」の超大型モデルを完成させよ!
公開日:2016/1/5
現在公開中の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、“Chewie, we’re home”(チューバッカ、帰ってきたぞ)とミレニアム・ファルコンの船内で嬉しそうに笑うハン・ソロとチューバッカの姿に胸を熱くした人も多いことと思う。
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で初登場したミレニアム・ファルコン。レイア姫の呼びかけにより反乱軍に合流するためオルデランへ行くオビ=ワン・ケノービが「高速艇を探している」と言うと、ハン・ソロは「速い船? ミレニアム・ファルコンの名を聞いたことないのか?」と自信たっぷりに答えたが、実際に目にしたルーク・スカイウォーカーが“What a piece of junk!”(ポンコツだ!)と驚くほどのオンボロ船だった(しかもしょっちゅう故障もする)。ハンは相棒のチューバッカとともに、タトゥイーンのモスアイズリー宇宙港からルークとオビ=ワン、C-3PO、R2-D2を惑星オルデランへと運ぶ(ハン・ソロにとっては楽な仕事のはずだった)旅に出るが、これが銀河を揺るがす出来事の発端になるのはご存じの通りだ。
ミレニアム・ファルコンは全長34.75m、4連レーザー砲などを備え、光速の1.5倍のスピードを誇る高速艇だ。もともとはコレリアン・エンジニアリング社製のYT-1300軽貨物船であるが、様々な所有者によってあちこち改造されている。また『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』では元所有者であるランド・カルリシアン(ハンは賭けで勝ってランドからミレニアム・ファルコンを譲り受けた)が搭乗、第2デス・スターを破壊している。
ジョージ・ルーカス監督はミレニアム・ファルコンのデザインを決める際、スタッフが数多くのアイデアを出してもなかなかOKを出さなかったそうだ(ちなみに『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の最初に出てくるスター・デストロイヤーに追われるブロッケード・ランナーはもともとミレニアム・ファルコンのアイデアだった)。試行錯誤の末にこの独特の丸い形状に決まったのは、ある日のランチのこと。ルーカス率いるILM(インダストリアル・ライト&マジック…特殊効果・VFXのスタジオ)のチームがピザを食べていたとき、ルーカス監督がその形を見て「これだ!」と閃いたことからデザインされたそうだ。
この独自の形状を持つ、シリーズ屈指の人気を誇る宇宙船模型を、デアゴスティーニ・ジャパンが発行するマガジンシリーズ週刊『スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン』で手に入れられるのだ。毎号付いてくるパーツを組み立て、100号で完結する予定。映画で実際に撮影に使われた1/43スケールのプロップからモデル化されたもので、完成すると全長808mm×全幅596mm×全高192mmという超大型サイズとなる。
創刊号のパーツは、コクピット計器ステッカー、コクピット隔壁、コクピット基部、レーザー砲身(上下)、マウンティングプレート(左右)、マウンティングヨーク、装甲プレート、それにビスとプラスドライバー、そして特別付録として青焼をイメージしたミレニアム・ファルコンの組み立て設計図入り特大ポスター(大きさは63×85.5cm、モデル完成時の実物大イラストが印刷されている)が封入され、これにミレニアム・ファルコンの情報を中心にスター・ウォーズ関連の読み物が充実したマガジンがセットになっている。
外装パーツには汚し加工が施されており、4連レーザー砲や搭乗タラップなどが可動するなど非常にリアルな仕上がりとなっている。そしてコックピット内部はもちろん、ルークがフォースの訓練をし、チューバッカとR2-D2が対戦したホロゲーム「デジャリック」のテーブルといった船内も再現される。またコックピット内部にはLEDが仕込まれていてスイッチ類が光り、機体前方の投光照明と後方の亜光速ドライブにもLEDをセット、圧倒的なスピードで宇宙を駆け抜ける勇姿を光で演出してくれる。
接着剤なしで手軽に組み立てられる憧れのミレニアム・ファルコン。創刊号~25号を購読すると、読者全員にダース・ベイダーのフィギュア(1/10スケール)がプレゼントされるそうだ。ただ迫力の大きさなので置き場所をあらかじめ考えておいた方が良いことはくれぐれもご承知おき願いたい!
文=成田全(ナリタタモツ)