箱根駅伝経験者・高橋しんが、ついに本格的な駅伝漫画に挑戦!ファンからは期待の声

マンガ

公開日:2016/1/12


 2016年1月4日(月)発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』6・7合併号で、高橋しんの『かなたかける』の連載が開始された。イジメられっこの中学生エスパー・翼と、口のきけない女子高生・雪の小さな奇跡の物語『雪にツバサ』終了以来、およそ1年ぶりとなる高橋の新連載に、ファンからは「『いいひと。』の続編っぽくていいなぁ」と期待を寄せる声が上がっている。

 「第11回 スピリッツ賞」を受賞した『好きになるひと』で漫画家の仲間入りをした高橋。代表作の一つとして挙げられる『いいひと。』は、「周りの人の幸せが自分の幸せ」と言い切る“いいひと”ゆーじを中心とした物語で、SMAP・草なぎ剛主演でTVドラマ化もされた。夢だったスポーツメーカー最大手ライテックスの入社試験に受かり、恋人を残し北海道を発つ切ない「札幌編」から始まり、高橋自身が某企業研修に潜入取材してまで描いた入魂の「入社研修編」、女性だけのプロジェクトチームに配属されてしまった「LCチーム編」、エリート部署に移る「マックスポート編」と続いた。

 そしてファンからの評価が高い「大学駅伝編」では、大学駅伝の監督となったゆーじと、富士見大学陸上部メンバーが一緒に箱根駅伝を目指すところからスタート。「メンバーに滝兄弟を入れるかでチームが揉めたときの木下くんの言葉は、思い出しただけで泣ける」「夢がある」「大島キャプテンのゴール間際の力走は、手に汗に握る展開で興奮した」など、ファンから熱いコメントが寄せられている。なお、最終章も全国中学駅伝の物語となっている。

advertisement

 そんな『いいひと。』を描いた作者・高橋は何を隠そう、駅伝の走者。1987年に山梨学院大学に進学した高橋は、陸上競技部に所属しており、1年生にも関わらず、箱根駅伝の復路のアンカーを任されるほどの実力者だった。「“山下りのスペシャリスト”谷口浩美のようになりたい」と願い、6区での出場を目指していたが、メンバーから落ちるという苦い経験も。ただ、仲間のサポートに回ったことで芽生えたものも大きかったようで、それが作品作りにも影響しているという。さらに、脚力を買われていた一方で、チームTシャツのデザインも任されるほど、イラスト能力も当時から高く評価されていた。

 その高橋が、遂に駅伝をテーマにした漫画を描く。新連載『かなたかける』の舞台は箱根。「人の背中を追いかけ、追い抜くことに喜びを感じる」という、東京から箱根の町に転校してきた少女・かなたを気にかける、主人公・はると。「変なやつ」と思いつつも、次第にかなた、そして走ることに興味を抱き始め、物語が展開される。

 いよいよ始動した『かなたかける』にファンからは「これは期待が持てますね~」「駅伝経験者が描く駅伝漫画。さらに、高橋しんさんが描くとなるとラブコメの匂いがプンプンしそうで期待が高まる!」「高橋先生が描く漫画は優しさで溢れてて、いつも癒されてました。今回も楽しみにしてます!」など、喜びの声が上がった。

 また、「『いいひと。』でも、大学の陸上部の話書いてたし、続編ぽくていいなぁ」「『いいひと。』も読み返したくなってきた」「あの頃、めちゃくちゃ『いいひと。』大好きだった! 今回のはその雰囲気に似てるし、気になる♪」といった声も。

 高橋が、「やっと箱根駅伝と向き合えるようになった。興味を持って読んでいただいた人の期待を裏切らないものを描ければいいな」と語る『かなたかける』。ファンの反応は良好だし、良いスタートダッシュが切れたのではないだろうか。

■『週刊ビッグコミックスピリッツ』6・7合併号
価格:360円(税込)
発売日:2016年1月4日(月)
出版社:小学館