2016年は“戦国兜”ブーム到来!? 完全保存版の戦国武将“変わり兜”大全集
更新日:2016/3/14
2015年12月2日(水)に発売された『戦国武将「変わり兜」大全集』は、戦国武将たちがこだわり抜いた兜や甲冑が楽しめる、完全保存版の1冊。
堺雅人が主演をつとめ、『新撰組!』に引き続き2度目のNHK大河ドラマの執筆となる三谷幸喜作とあって注目を集める『真田丸』。多くのファンをもつ戦国時代が舞台ということで、歴史マニアや、歴史が好きな女子“歴女”からも注目を集めている。
真田が生きた戦国時代は、戦いが日常的かつ大規模になり、防具としての兜や甲冑が発達した時代でもあった。特に兜は戦場で目立つため、また自分が何者であるかを知らしめるために、勇壮かつ奇抜なデザインの変わり兜が登場した。変わった兜として、直江兼続の「愛」の前立て(兜の前につける飾り)が付いた兜をまっ先に思い浮かべる人も多いだろうが、これに匹敵する変わり兜が山ほどあったのだ!
“越後の龍”と謳われた上杉謙信は、風で折れた形の鳥帽子をかたどり、大胆に金箔をあしらった兜を所有。戦場で使用するもの以外にも、透かし細工のものなど、凝った兜を製作していた。また、姫路城城主であった黒田考高の兜は、「合子(ごうす)」と呼ばれる蓋つきの器をモチーフにしただけに、まるでお椀のようなかたち。朱漆で塗られた「朱漆塗合子形兜(しゅうるしぬりごうすなりかぶと)」は、その鮮やかな色で、戦場でも人目を引いたことだろう。
ほかにも、天下人・豊臣秀吉の「熊毛植桃形兜」や、軍神である大黒天にあやかった徳川家康の「大黒頭巾形兜」、どこからでも見えそうな前田利家の「長鳥帽子形兜」などが、カラー写真で楽しめるだけでなく、細かな説明や、兜に込められた武将の想いが紹介されている。死と隣り合わせだった時代の武将たちの美学とは? 歴史ブームが吹き荒れそうな2016年は“戦国兜”が大きな注目を集めるかもしれない。
<主な内容>
・名将の変わり兜
・甲冑の変遷史
・変わり兜名品集
・個性を際立たせる立物
・御家流
・甲冑が語る戦国武将
・描かれた変わり兜
・甲冑師の世界 ほか
■『戦国武将「変わり兜」大全集』
監修:小和田哲男
編集:碧水社
価格:1,400円(+税)
発売日:2015年12月2日(水)
仕様:判B5/128ページ
出版社:双葉社