『GIANT KILLING』綱本将也原作の名作マンガ『U-31』実写映画化にファン大興奮!

マンガ

公開日:2016/1/28


 原作を綱本将也が、作画を吉原基貴が手掛けたサッカーマンガ『U-31』が実写映画化、2016年夏に公開されることが、ジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアムにて明らかになった。「U-31好きなんだよねー。ぜったい見に行きたい」「U-31が映画化するなんて!! ちなみに原作はあの、綱本将也氏です」など、原作ファンからの期待を集めている。

 『U-31』は、現在『モーニング』で連載されている大人気サッカーマンガ『GIANT KILLING』の原作者・綱本将也と、マンガ家の吉原基貴がタッグを組んだサッカーマンガ。2002年から2004年にかけて、同じく『モーニング』で連載された作品だ。

 原作者の綱本将也は、1973年東京生まれ。今回の映画化をバックアップした“ジェフユナイテッド市原・千葉”の熱烈なサポーターであり、町田ゼルビアの個人サポーターも務めるなど、筋金入りのサッカーファン。『U-31』をはじめ、『GIANT KILLING』でも多くのサッカーファンを魅了しており、「マンガの実写化はいつも冷ややかに眺めちゃうけど、U-31はかなりたのしみ」「原作おもしろいからこれは楽しみやな」とかなり期待されている。

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 綱本のデビュー作である『U-31』の主人公・河野敦彦は、31歳のプロサッカー選手。オリンピックへの出場経験もある河野だったが、強豪クラブチームから戦力外通告を受け、古巣であった弱小チームに戻ることに。サッカーを続けるため、そして輝きをとり戻すために、エースナンバーである背番号“10”番を移籍条件にチームへと戻った河野を待っていたのは、元・日本代表というかつての栄光を利用して話題を作ろうとする経営陣。そして、全盛期を過ぎたにもかかわらず、背番号10を与えられた河野に冷ややかな視線を送る若手選手たち。それでも黙々と練習を続ける河野の姿に、いつしか周囲の人々が少しずつ感化されていき…。

 映画では、主人公の河野敦彦を「特命戦隊ゴーバスターズ」の馬場良馬、そのライバル役を「仮面ライダー電王」の中村優一が務める。“特撮”出身のふたりだけに、サッカーファンのみならず、特撮ファンや女性ファンの注目も集めている。他にも、谷村美月や勝村政信、大杉漣などが出演する。

 同作は、クラブ設立から今年25周年を迎えたサッカークラブ、ジェフユナイテッド市原・千葉の全面協力により制作されたこともあり、発表はジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアムである、フクダ電子アリーナにておこなわれた。主人公と同じ31歳の馬場は、「サッカー選手として引退を考える年齢で、色々と葛藤しながら成長していく青春映画になっておりますので、ぜひチェックして欲しいです」とアピール。撮影に入る前には、大学のサッカー部に交じって練習したようで、「僕自身は野球をやっていたのですが、経験者から見ると技術があるかどうかがすぐにわかっちゃうと思うんです。なので、どうやって経験者に見せるか、テクニックもさることながらそれ以上に“経験を積んできた男”に見えるように意識しながら演じました」と、演技力だけでなく、“サッカー力”も磨いたようだ。ライバル役の中村は、原作『U-31』のファン。とにかく熱いストーリーが好きという中村は、原作ファンのひとりとしても、映画を楽しみにしているとコメントした。

 気になる監督は「リュウセイ」の谷健二。谷自身もサッカー経験があるなど、原作・役者・監督ともにサッカーへの熱を感じる『U-31』の実写映画化。ファンも「ほんとの名作ですよ」「『U-31』の実写化にかなり期待!」「ぜったい観る!」と待ちきれない様子。サッカーの面白さよりも、プロとしてあり続けることの厳しさや苦悩にスポットを当てた同作は、今後スポーツ選手に対する見方がガラリと変わる映画となることだろう。

■映画「U-31」
公開日:2016年夏
原作:綱本将也
監督:谷健二
脚本:佐東みどり
出演:馬場良馬、中村優一、谷村美月、勝村政信、大杉漣
(C)綱本将也・吉原基貴/講談社/「U-31」製作委員会
⇒映画「U-31」公式ページ


■『U-31』1巻
原作:綱本将也
漫画:吉原基貴
価格:514円(+税)
発売日:2003年11月20日(木)
出版社:講談社