慢性的な腰痛の原因のひとつは○○の衰えだった!?
公開日:2016/2/2
生きているだけで、体はどこかしらが痛くなるもの。さまざまな体の痛みのなかでも、2800万人もの人々を悩ませているのが腰痛です。ヘルニアやぎっくり腰、慢性的な腰痛など、その種類は十人十色。通院したりコルセットを巻いたりと、どんなに手段を講じても、なぜか痛みが和らがない……。
もはや人類の敵としか思えない“腰痛”に、新たな改善の糸口が見つかったそうです。『脳で治す腰痛DVDブック』(主婦と生活社)は、そのタイトルの通り“脳”で腰の痛みを治すという、これまでにない治療法を提案しています。
本書では、慢性的な腰痛の原因のひとつを「DLPFC」の衰えと位置づけ、そのメカニズムを紹介。DLPFCは、脳の神経細胞の興奮を鎮めるはたらきをする脳の器官。このはたらきが弱い人ほど、痛みの興奮を抑えられず、腰痛が長期化してしまうというのです。そのメカニズムとは、ぎっくり腰などで体に異常が発生した場合「痛みの回路」と呼ばれる神経細胞の興奮が発生します。その痛みのケガが治癒するとDLPFCが興奮を沈静化する指令を出し、痛みの回路を鎮めます。しかし、このDLPFCの働きが弱ければ、腰痛の元凶は治っているにも関わらず、痛みだけが残ってしまうというのです。言ってしまえば、長期化する腰痛はそのほとんどがニセモノ。DLPFCの衰えが招いた「幻の痛み」なんです!
この幻の痛みを取り除くために必要なのが、腰痛についての正しい知識を得て、痛みへの恐怖を弱めてDLPFCのストレスを軽減すること。そのため本書には、いつまでも安静にするのは逆効果、ヘルニアは自然治癒できるなど、これまでの常識を覆す新事実が多く掲載されています。本書を読めば、腰痛の正体を知ることができると同時に、映像を見るだけで腰痛が改善される実践型のDVDを付属。DVDには、DLPFCの存在や腰痛の正しい知識、痛み全般をケアする最先端の治療プログラム「ADAPT」の海外レポートが収められています。“脳で治す”とは、学ぶことだったんですね。
長年の腰痛に頭を抱えているアナタにとって『脳で治す腰痛DVDブック』が救世主になる日も近い!
文=谷口京子(清談社)