電車に乗って不思議な世界に導かれる絵本『おおきなでんしゃ』 作者は会社帰りの電車の中で作業する通勤漫画家!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/16

 建築関係の会社に勤務するかたわら、会社帰りに電車の中で描いた作品で注目を集める通勤マンガ家・座二郎。2016年1月7日(木)、座二郎の初となる絵本『おおきなでんしゃ』が刊行された。

 2014年、クラフト紙の裏に描かれた“寝落ち”の筆跡すらそのまま残した通勤オールカラーファンタジー『RAPID COMMUTER UNDERGROUND』を刊行した座二郎。着彩やコラージュこそ自宅で行っているものの、初の絵本『おおきなでんしゃ』も、通勤電車の中で描かれた作品だ。そんな電車に縁のある座二郎の絵本も、電車に乗って不思議な世界に導かれる絵本。建築関係の会社に勤務しているということもあって、電車の中に広がる街の描き方も“設計”されているようで、子どもだけでなく大人も引き込まれる。

お父さんの忘れたお弁当を届けようと出かけるルイくん―。駅で電車を待っていると、大きな電車がやってきた。乗車すると、家のぬいぐるみにそっくりの車掌に迎えられ、電車の中にある家や店、図書館をめぐり、小さな電車にまで乗ることに……。

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 チラシや地図などのさまざまな紙を貼りつけて作り出した、建物や電車の複雑に重なり合った世界を冒険できる、不思議な絵本が誕生した。

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■『おおきなでんしゃ
著:座二郎
価格:1,300円(+税)
発売日:2016年1月7日(木)
出版社:あかね書房