女子は胸キュン必至!「シングルファーザー漫画」のお父さん4選
公開日:2016/2/8
女子が胸キュンするマンガのキャラといえば、「みんなにやさしい学園の王子様」「ツンデレが魅力の俺様系」なんかがいまの主流。だけど、実はもっと魅力的なキャラがいるのだ。そう、それは「シングルファーザー」。仕事も家事もがんばるうえに、子どもに向ける笑顔はまるで太陽のよう。そして時折、淋しげな表情も浮かべたりして……。思わず男でもドキッとしてしまう彼ら。そこで今回は、マンガに登場するシングルファーザーたちを集めてみた。彼らの魅力を、とくとご覧あれ!
『甘々と稲妻』(雨隠ギド/講談社)より犬塚公平
半年前に妻を亡くし、天真爛漫な娘・つむぎと二人暮らしをする教師の公平。料理の腕はからっきしダメで、なんとか作ってみても、つむぎがゲロまず顔になってしまうレベル。ところが、ひょんなことから教え子である飯田小鳥と料理を始めることになり、徐々にその腕を上げていく……。第一話で、小鳥が炊いた「土鍋ご飯」をつむぎが美味しそうに食べている姿を見て、ホロリと涙をこぼすシーンは胸キュン必至。ちょっとだけ泣き虫なお父さんだ。そんな犬塚に、小鳥は恋心のようなものを抱くが、それに気づく様子は一切ない。鈍感なところもかわいい、か?
『こどもの体温/彼は花園で夢を見る』(よしながふみ/白泉社)より酒井高紀
妻に先立たれたものの、中学生の息子・紘一を「真っ当に育てた」という自負を持つ酒井。ところがあるとき、そんな息子から、「同級生を妊娠させたかもしれない」と告白され、衝撃を受けることに。しかし、動揺を抑え、件の女子を産婦人科にまで連れて行ってあげる仕事(?)の早さは見上げたもの。「子どもがいたらどうしよう」と泣く彼女に、「僕と紘一がご両親に土下座して謝って蹴飛ばされるよ」と諭すシーンは、様々な修羅場をくぐり抜けてきた大人の貫禄すら感じさせる。息子がしでかしたことに真正面から向き合い、解決へと導いてくれる、イマドキ珍しいタイプ。
『パパと親父のウチご飯』(豊田悠/新潮社)より千石
二組の父子家庭がルームシェアをするという、一風変わった設定の本作。そのため登場するシングルファーザーはふたりいるのだが、ここでのイチオシは整体師の千石。知らないうちに元カノとの間に子どもができていた、というサイテーなきっかけでシングルファーザーになった男で、人相も口も悪いのだが、子どもたちのために料理を作る姿からは愛情がダダ漏れ状態。また、娘が幼稚園で「ママがいないなんて変な家」といじめられた際、「ウチは変だけど、よそに負けないくらい楽しい家にしてやる」と言い切った姿は、かっこ良すぎの一言だ。
『新装版 少年進化論』(くさなぎ俊祈/一迅社)より藤崎直樹
29歳・一児の父親でありながらも、麻生水城という芸名で、なんと16歳のアイドルとして活躍するという男。息子・砂名に、家事はおろか、自身のアイドルの仕事も影武者として押し付けるなど、やりたい放題の俺様男子だ。その実の息子をもってして、「自分勝手でワガママで傲慢」と評されるあたり、魅力もくそもなさそうだが……。実は、誰よりも息子を愛しており、数多の暴言や暴力も、彼のコンプレックスを氷解させるためのもの。息子がアイドルと恋仲にあるのを密かに応援するなど、型破りな父親である。
なんだか後半にいくにつれて、ほっこり系のシングルファーザー像から離れていった感もあるけれど、やはりいずれもイイ男揃い。やはり、守るべきものを持った男というのは強くて魅力的なのだろう。最近のテンプレート系キャラに飽きてしまった……なんて人は、このシングルファーザーたちに目を向けてみてはいかがだろう? きっと新たな魅力にハマってしまうはず!
文=前田レゴ