【連載】第5回 SNSで悪口を書かれて思い悩んでいる、という時~「受け流す心」をつくる3つのレッスン
公開日:2016/3/18
「つい後ろ向きに考えてしまう」「落ち込むと立ち直れない」「人間関係が辛い」……仕事や人間関係、自分の生き方に悩むのは、それだけ誠実に、まじめに生きている証し。そんな自分をむやみに否定する必要はありません。
人気カウンセラー植西聰(うえにしあきら)先生が『受け流す心』のつくり方をコミックエッセイ形式でやさしく伝授します!
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SNSで悪口を書かれて思い悩んでいる、という時
深入りするほど、逃げ場がなくなるのがSNSです。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が発展するにつれて、たとえばフェイスブックやライン、またブログやツイッターなどに悪口を書き込まれ、心を傷つけられた……という経験をもつ人も増えていると言われています。ただ、そんな悪口の大多数は、何の根拠もない偽りです。「どうして、私がこんな悪口を言われなければならないのか」という、自分でも信じられない内容だといいます。しかし、だからこそ、深く心を傷つけられてしまうのです。このようなケースで、落ち込んだり悩んだりしないためには、そもそも初めからSNSにあまり深入りしないように注意しておくといいでしょう。人によっては、朝起きるとすぐにスマートフォンでSNSを確認し、通勤通学の電車の中、そして自宅にいる時と、仕事や勉強をしている時以外は、ほとんどの時間をSNSに費やしている人もいるようです。そこまで熱中し深入りしてしまうと、SNSの世界で悪口を書かれた時に、精神的な逃げ場がありません。そのため、ひどく悩み込むことになりやすいのです。SNSに悪口を書かれたら、「もう、こんなのやめた」と、すぐに身を遠ざけることができる程度の適切な距離感をたもっていることが大切です。そうした意味では、プライベートの時間は、SNSばかりに没頭するのではなく、家族や親しい友人と会話したり、本を読んだり、音楽を聴いたり、といったことを楽しむことも大切になってきます。
相手に振り回される人間関係はNG
時に、普段親しくしている友人から、SNSの中で突然悪口を書かれる、といったケースもあるようです。このような時も、やはり、そのような友人との関係から少し遠ざかるようにするほうがいいと思います。人とは基本的に仲良くしていくことが大切ですが、同時に、何か問題が起こった時に相手に振り回されないよう、友人とも適度な距離感をたもつことが大事です。
他にも『上司と全くソリが合わない…』『同僚の言動に腹が立って仕方が無い…』『「すみません」が口グセになっている』など、悩みに対する「受け流す心」を得られるレッスンを多数収録!
「受け流す心」をつくる3つのレッスン
植西 聰(著)、すぎやまえみこ(イラスト)、造事務所(構成)/KADOKAWA
仕事や人間関係、自分の生き方に悩むのは、それだけ誠実に、まじめに生きている証し。そんな自分をむやみに否定する必要はありません。
人気カウンセラー植西聰先生が『受け流す心』のつくり方をコミックエッセイ形式でやさしく伝授します!
○植西 聰(うえにしあきら)
東京都出身。著述家。学習院大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。1995年、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。著書に、『折れない心をつくるたった1つの習慣』(青春出版社)、『平常心のコツ』(自由国民社)、『やっぱり「誠実な人」がうまくいく』(毎日新聞出版)などがある。