神社が100倍楽しくなる! 御利益もわかる! 運気が上がる“御朱印”集めのススメ
更新日:2017/11/15
初詣、厄除け、お宮参り…。神社とは、なにか特別な日に参拝するものであるというイメージがあるかもしれない。しかし、特別なことがなくても、神社を巡るのはとても楽しい。神様からのパワーをもらうことができる。神様を信じていなかったとしても、不思議なパワーと“気”を感じる。その証のようなものが、「御朱印」だ。
御朱印帳に御朱印を集めると、スタンプラリーのようなコレクション欲も満たされる。とはいえ、なかなか全国各地の神社を巡るのは難しい。そこで購入したのが、『御朱印でめぐる全国の神社』(地球の歩き方編集室/ダイヤモンド社)。全国の神社の御朱印が紹介されており、眺めているだけで、全国を旅している気分になれる。それぞれの神社に祀られている神様の名前や、御利益も載っているので、「恋愛運を高めるにはどこの神社にいけばよいか」といったことも一目で分かる。神社巡りのお供にぴったりの一冊だ。
そもそも御朱印の役割とはなにか。本書によると、御朱印はもともと、自分で書き写したお経を寺院に納め、その証に頂くものであったが、いつしか納経しなくても参拝の証として寺社で頂けるようになったという。御朱印をもらうと、神様とのご縁ができる。「御朱印帳を通し、神様を身近に感じ、それが心の平穏に繋がれば、それは御利益といえるかもしれない」とある。御朱印帳に御朱印を集めると、いろいろな神様との“繫がり”を感じることができるので、心強い。
御朱印をもらうまでの流れは以下の通り。
1 鳥居をくぐる
鳥居の前で心を静めて一礼する。鳥居は神様の聖域と人間界を分ける結界という役目を担っており、一礼は神域に入る前のご挨拶。鳥居がいくつもある場合には一つの鳥居で一礼を。帰りも「参拝させていただき、ありがとうございました」という気持ちで振り返って一礼する。参道を歩くときは、神様の通り道である真ん中「正中」を避ける。
2 手水舎で清める
柄杓を右手で取り、水をいっぱい汲む。まず、左手を清め、次に柄杓を左に持ち替え、右手を清める。そして右手に柄杓を持ち替え、左手に水を受け、その水で口をすすぎ、また左手を清める。最後に柄杓を立て、残った水を柄杓の柄にかけて清め、もとに戻す。これを柄杓一杯の水で行う。
3 拝殿で拝礼
まずお賽銭を投じてから、鈴があれば鈴を鳴らす。その後、2回お辞儀をする(二拝)。お辞儀の角度は90度、お辞儀が済んだらパンパンと2回手を叩く(二拍手)。次にまたお辞儀(二拝二拍手一拝)。拝礼が済んだら、静かに拝殿から離れる。
4 御朱印を頂く
御朱印が頂ける場所は、お守りやお札などを販売している授与所や社務所。「御朱印受付」と表示してある神社もある。御朱印帳を出すときには、カバーのあるものならカバーを外して、ヒモでとじてあるものは開きやすいようにゆるめてから渡す。御朱印代はほとんどの神社は300円。
御朱印を集めると、自然と神社に興味がわき、正しい参拝の仕方が身につき、日本古来の神様についても詳しくなれる。すると、初詣などの際にも、その意味などが分かり、神社へ行くのが何倍も楽しくなるのだ。まずは一冊、御朱印帳を購入し、近くの神社で御朱印デビューしてはいかがだろうか。
文=尾崎ムギ子