「私にとっても大切な、大好きな物語」 2016年本屋大賞は宮下奈都『羊と鋼の森』に決定!
更新日:2017/11/15
全国の書店員がいちばん売りたい本を決める、「2016年本屋大賞」の受賞作が決定した。全国435書店、552人の投票の結果、上位10作品として選ばれたノミネート作品から大賞に選ばれたのは、宮下奈都の『羊と鋼の森』だ。
同書は、ピアノの調律に魅せられた一人の青年が調律師として、人として成長していく姿を暖かく静謐に綴った長編小説。主人公・外村は何事にも執着心のない少年だったが、ピアノの調律師である板鳥に出会い、その仕事ぶりに魅了されてしまう。その瞬間、ピアノをまともに弾いたことさえない彼は、調律師の道を進むことを決意する―。
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大賞を受賞した宮下から、喜びのコメントが届いている。
2016年の本屋大賞に選んでいただきまして、どうもありがとうございました。
この作品は、私にとっても大切な、大好きな物語です。
たくさんの方に読んでいただけたら幸せです。これからも、好きな物語を書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
今回のノミネート作品は、計10作品。年末ミステリーで三冠王を達成した『王とサーカス』や、直木賞候補にもなった『戦場のコックたち』、又吉直樹のデビュー作『火花』など話題作が出揃った中での受賞となった。つねにさまざまな本に触れている書店員がいちばん売りたいと感じた同書は、わたしたちをどんな世界に導いてくれるのか。全国の書店員がオススメする1冊に手を伸ばしてみてはいかがだろうか。
■『羊と鋼の森』
著:宮下奈都
価格:1,500円(+税)
発売日:2015年9月11日
出版社:文藝春秋
「2016年本屋大賞」順位結果
2位『君の膵臓をたべたい』
住野よる/双葉社
3位『世界の果てのこどもたち』
中脇初枝/講談社
4位『永い言い訳』
西川美和/文藝春秋
5位『朝が来る』
辻村深月/文藝春秋
6位『王とサーカス』
米澤穂信/東京創元社
7位『戦場のコックたち』
深緑野分/東京創元社
8位『流』
東山彰良/講談社
9位『教団X』
中村文則/集英社