刺身に醤油はつけるな!? 定番つまみから締めの一品まで「家飲み」に革命を!

食・料理

公開日:2016/5/21

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    ポテサラ

 枝豆のほか、オニオンスライス、ポテトサラダなど11品を、お酒との相性から徹底検証し、理想の「家飲み」のあり方を模索した『家飲みを極める』が2016年5月10日(火)に発売された。

 家飲みはシンプルだからこそ、奥が深い。枝豆や刺身などの定番つまみは、説明するまでもないほど簡単につくれると思いがち。しかし、実はシンプルだからこそ、奥が深いのがつまみの世界。例えば、枝豆は水からゆでるのか、沸騰した湯に入れてゆでるのか。塩はどれくらい、どんなタイミングで入れればいいか。ゆで上がりは冷ますべきか、冷ますなら何度まで冷ませばいいのか。考えなければならないことがたくさんある。

 同書は、これらの疑問を一つひとつ、キッチンでの実験によって体当たり検証。著者・土屋敦の試行錯誤をドキュメントし、たどり着いた究極のレシピが掲載されている。

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    ふわとろのだし巻き玉子
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    だしまで飲めるホウレン草のお浸し

 お酒との相性を追求し、実験、試食、検証を重ねた結果、常識を覆す結論に至る場合も多々あったという。その一つが「刺身に醤油をつけてはいけない」というもの。普段、深く考えることなく「刺身には醤油」と思いがちだが、魚の種類や育て方によっては、塩と薬味のみで味わった方が、酒の味を邪魔しないのだそう。

 ほかにも「枝豆にはビールではなく日本酒を合わせる」「焼きおにぎりは定番の醤油ダレではなく、味噌ダレ」など、思い込みを覆すような内容が盛りだくさんの『家飲みを極める』。日本酒に一番合う刺激臭を求め、オニオンスライスを3日間水にさらしたり、刺身を1ミリ単位で切り分けて味の違いを比べたり。エッセイストとしても活躍する土屋のユーモアあふれる文章は、「こうするとどうなるんだろう?」という素朴な疑問に正面から応え、家飲みに革命をもたらしてくれるだろう。

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■『家飲みを極める
著:土屋敦
価格:842円(税込)
発売日:2016年5月10日(火)
出版社:NHK出版

土屋 敦(つちや・あつし)
1969年、東京都生まれ。料理研究家、ライター。慶應義塾大学経済学部卒業。出版社で週刊誌編集ののち寿退社。京都での主夫生活を経て中米各国に滞在、ホンジュラスで災害支援NGOを立ち上げる。その後佐渡島で半農生活を送りつつ、雑誌等に書評執筆を開始。現在は山梨で畑仕事をしながら執筆活動を行う。情報サイト・オールアバウト「男の料理」ガイド。著書に『男のパスタ道』『男のハンバーグ道』『このレシピがすごい!』など。

※掲載内容は変更になることがあります。