村上春樹とイラストレーターをテーマにした初の展覧会にファン大興奮!「これは行かねば…」

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/15

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 現代日本を代表する小説家・村上春樹の文学作品と、イラストレーションとの関係をテーマにした企画展『村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-』が2016年5月25日(水)~2016年8月7日(日)まで、ちひろ美術館・東京で開催される。

これまで村上作品を彩ってきたイラストレーションと文学の相互関係にスポットを当てた今回の企画展に、ファンは「これは行かねば…」「村上春樹とイラストが一緒に楽しめる企画展! なんて豪華!」「こりゃイラスト好きにはお得過ぎだな」と喜びの声が上がっている。

村上のデビュー作『風の歌を聴け』と、続く『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』の初期3部作の表紙を飾ったのが佐々木マキだ。佐々木は、人肉食が法的に許された世界という設定で描かれた風刺漫画「よくあるはなし」でデビュー。ドラマ性をなくし、コマ同士のつながりを明確にしない前衛的な作風で当時の若者から熱狂的な支持を受けた。『風の歌を聴け』の表紙絵は村上の熱望に答えて佐々木が描いたもの。かつて村上が経営していたジャズバーに飾られていたこともあるその絵が今回の企画展で初公開されるということで、ファンは「そこはかとない不安のトーンが病みつきになる! 絶対見に行きたい」「佐々木マキさんの絵はつぼすぎる。羊男かわいすぎ」「佐々木マキが強烈に村上春樹というイメージで、非常に楽しみでならん」と期待を膨らませている。

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 また、忘れてはいけないのが、村上がもっとも多くコンビを組んでいる、安西水丸。1981 年から安西が亡くなる2014年まで、実に30年以上にわたり、短編小説、エッセイ、紀行文、絵本やカルタまで、数多くの共作に取り組んでいる。村上と安西の共作として有名なのが「村上朝日堂」シリーズ。村上がさまざまな雑誌で書いたコラムやエッセイなどが安西の挿絵と共にまとめられており、文・安西、絵・村上という逆転コラムも含まれているこの作品は「安西さんのイラストでジャケ買いしたのいい思い出だな…」「あれはあの二人の仲の良さがにじみ出る本」「落ち込んだ時も酔ったときも染みる村上朝日堂」と、ファンにとっては大切な1冊になっている。

 同企画展には、他にも「anan」に連載されたエッセイ「村上ラヂオ」の挿絵を担当した大橋歩と、村上が翻訳した文学作品の表紙絵や装丁を手掛け、音楽をテーマとした共作にも取り組んでいる和田誠の作品も展示される。また、会期中にはギャラリートークや読書会、村上の担当編集者によるトークイベントなども開催される。

 その中でもファンの注目を集めているのが、ちひろ美術館・東京内絵本カフェに登場する期間限定メニュー「ホットケーキのコカコーラがけ」だ。『風の歌を聴け』の主人公「僕」の相棒・鼠の好物が食べられるとあって「絶対おいしくない。おいしくないと思うけど食べてみたい」「一回だけ自分でやった。まずかった…。あれをおいしく出来るのか確かめに行こう」「うっわーこわいもの食いたさ!!でもこういう遊び心大好き!!」とファンは興味津々。

 日本が世界に誇る作家・村上春樹と、村上を彩った4人のイラストレーターによって生まれる豊かな世界を魅せてくれる『村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-』。本棚に並ぶ村上作品の表紙を、いったい誰が描いたのか見直してみるのも一興だ。

村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-」
会期:2016年5月25日(水)~2016年8月7日(日)
開館時間:10:00~17:00 ※最終入場16:30
会場:ちひろ美術館・東京
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
入場料:大人800円/高校生以下無料
⇒「村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-」公式HP

■『風の歌を聴け
著:村上春樹
価格:421円(税込)
発売日:2004年9月15日
出版社:講談社

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■『村上朝日堂
著:村上春樹、安西水丸
価格:637円(税込)
発売日:1987年2月27日
出版社:新潮社