秘伝とされてきた有名カレー店の技を大公開!? プロ10人が明かす“カレーの奥義”

食・料理

公開日:2016/5/27

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    水野仁輔のビーフカレー

 今まで秘伝とされてきた有名店の技を公開した『水野仁輔 カレーの奥義 ~プロ10人があかすテクニック』が、2016年5月20日(金)に発売された。

 同書では、インド料理、洋食レストラン、フランス料理、タイ料理など様々なジャンルの第一線で活躍する「カレー好きシェフ」が、独自の技とカレーに対するこだわりについて、日本のカレー界をリードする「東京カリ~番長」の水野仁輔と、熱く語り合う様子を完全収録。プロがお店で提供するカレーづくりのポイントを、シェフの経験に裏打ちされた実践的な情報で解き明かしてゆく。また、今まで秘伝とされていた有名店の技とその理由が、余すところなく披露される。

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    共栄堂のポークカレーの秘密は…
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 登場する「カレーに情熱をささげるシェフ」は10名。彼らが長年の経験と失敗の中で辿り着いたカレーの奥義とはなんだろうか? あるシェフは「たまねぎの焙煎」、そしてあるシェフは「スパイス使い」。「ブイヨンの効能」とジャンルや完成のイメージによって、そのコツもまさに十人十色。それぞれのカレーを支える「味(風味)」「香り」「色」「食感」への独自のアプローチが、究極のカレーを作るヒントになっているのだ。

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    ラ・ファソン古賀の奥義は…

この本の面白いところは、100人が読んだら100通りの読み方がある点だと思います。読者が何を求めるかによって、読者がどの程度の実力かによって対談から読み取れるものは千差万別。おそらく、時が経って読み返すと過去に気づかなかったことを発見したりすることもあるでしょう。噛めば噛むほど味わいが出るビーフジャーキーのような本(カレーの本なのにビーフジャーキーはわかりにくいですね……)。噛むカレー。読むカレー。僕自身も、この本は、何度も読み返すつもりです水野仁輔

奥義01:デリー(田中源吾)たまねぎの焙煎がカレーに及ぼす効果とは?
奥義02:ルー・ド・メール(鈴木正幸)ビーフカレーにおける牛肉のおいしさとは?
奥義03:サールナート(小松崎祐一)インド人が大切にしているエッセンスとは?
奥義04:レストラン吾妻(竹山正昭)カレー粉を焼いて生まれる切れ味とは?
奥義05:共栄堂(宮川泰久)変わらぬおいしさを維持する挑戦とは?
奥義06:ピキヌー(山口茂)カレーに彩りを与える素材の風味とは?
奥義07:ラ・ファソン古賀(古賀義英)カレーのおいしさを支配するブイヨンとは?
奥義08:カルータラ(横田彰宏)シンプルな調理に宿るテクニックとは?
奥義09:ナイルレストラン(ナイル善己)スパイスから生まれる香りを操る方法とは?
奥義10:新宿中村屋(二宮健)おいしいカレーを生み出すメカニズムとは?

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■『水野仁輔 カレーの奥義 ~プロ10人があかすテクニック
著:水野仁輔
価格:1,200円(+税)
発売日:2016年5月20日(金)
出版社:NHK出版

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水野仁輔(みずのじんすけ)
1974年、静岡県生まれ。1999年に男性4人組(現在12人)の出張料理集団「東京カリ~番長」を結成し、全国各地のイベントでカレーのライブクッキ ングを実施。2008年に男性4人組の日印混合インド料理集団「東京スパイス番長」を結成。毎年インドを訪れてインド料理の研鑚を積んでいる。2015年には男性4人組のカレー研究開発集団「欧風カレー番長」を結成。パリとロンドンでの出店を目標に活動を開始している。『カレーの法則』『カレーの教科書』など著書多数。現在は自らカレーに特化したコンテンツ創造プロジェクト「イートミー計画」を主宰している。

※掲載内容は変更になる場合があります。