忙しいけど、美しい肌を保ちたい。おいしいものは食べたいけど、ダイエットはしたい。そんな願いは女性なら誰もがもつもの。

　高い美顔器を買わずとも、毎日ジムに通わなくとも、近所のコンビニで、美と健康が手に入るなら…。そして、それがたった1000円で実現可能なら。その方法を知りたいと思いませんか？

　『コンビニで買える「やせるサプリ」「若返りサプリ」プロが教える1000円からのダイエットと美容術』（小学館）の著者で、医学研究者の村上篤良さんは、1990年代からサプリ研究を行ってきた専門家。これまでにプロ野球選手、プロゴルファー、F１ドライバーら、トップアスリートなどへのアドバイスも数多くされてきた方です。

　そんな著者による本書は、美と健康を同時に手に入れたいと願う欲ばり女子に、正しいサプリ活用法を教えてくれています。

　つい手軽さゆえにサプリメントの一過性の流行を追って、新商品に飛びついたり、「体にいい」「美容にいい」「アンチ・エイジング」という言葉がパッケージにあれば本当の効果を考えずに購入してしまったりしていませんか？

　本書の魅力は、素人には少々わかりにくいサプリメントについて、どのような時にどのようなサプリメントが必要なのか、わかりやすく理解させてくれるアドバイスを惜しげもなく披露してくれているところ。

　特に「ダイエット」「健康維持」「病気予防」「美容」をキーワードに代表的な商品名を挙げて詳しく紹介してくれます。

　では、実際にどんなサプリがオススメなのか、本書のアドバイスを紹介しましょう。

アフター5も笑顔で過ごすにはアメリカ　ニュースキン社　オーバードライブがオススメ！

　朝から働いて、午後3時から4時頃が体内に一番活性酸素が多いとされています。だるさと眠気を感じるこの時間帯に、摂取すべき第一候補はスポーツ系サプリメントだと著書は言います。著書がよく採用する商品は、ニュースキン社のオーバードライブ。運動の前後でも、疲労時に摂取しても良い商品です。

美肌を保つにはこんなサプリがオススメ！

『コラーゲン』…「アミノコラーゲン」株式会社明治

　最初にフィッシュコラーゲンを安い値段で発売したブームの火付け役。フィッシュコラーゲンの原料であるウロコは、魚の缶詰や刺身をとった後の廃棄物。昔は豚の軟骨からとっていたけれど、産業廃棄物が高価なわけがありません。より安価に摂取できるようになったのです。

「ビタミンCとビタミンE」

　著者は、ビタミンCの1日の摂取量は400mgを基準とし（厚生労働省では1日100mgで良しとしている）、忙しい人や、ストレスのかかっている人は1000～2000mgが必要だと言っています。

　細胞が破壊されたり傷ついたりすることが「老化」現象の一つですから、細胞の破壊を防ぐビタミンEは、老化しにくい＝若返りのビタミンと呼ばれるようになりました。

　たとえ活性酸素がビタミンEを破壊 しても、ビタミンEはビタミンCから命をもらって復活することができます。ビタミンEはビタミンCに助けられながら、
働いているのです。ビタミンEとビタミンCそしてプラス、先述のコラーゲンとの組み合わせで基本的な美肌サプリの完成！

『クランベリー』…「クランベリーエキス」DHC

　女性に多い尿道や膀胱に炎症を起こしがちな人や、仕事柄、トイレを我慢する機会が多い人に向いています。クランベリーに含まれるキナ酸や有機酸は、有害なバクテリアが尿道や膀胱に付着するのを防いでくれる働きがあります。女性特有のリスクから1日あたり39円のサプリが守ってくれるでしょう。

　ここで紹介したサプリメントや必要なビタミンの情報は、本書に載っているごく一部でしかありません。やみくもに目新しいサプリメントに手を出していくのではなく、本書で正しいサプリメントの使用方法を手に入れ、時間もお金もかからない快適美容を目指してみてはいかがでしょうか。

　また本書には、もうひとつ特徴があります。それは、コンビニで販売されているお弁当などの食品の製造過程にも精通する著者が、コンビニ食からだけでは正しく栄養が摂れない理由も詳細に語っていること。そんな食品の裏事情も併せて知れば、サプリのありがたさを再認識できるかも。コンビニ食が多いという方には、特に読んでみてほしいオススメの一冊です。

文＝大石百合奈