話題の「バターコーヒーダイエット」の効果とは?【作ってみた】

ダイエット

公開日:2016/6/17


『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』(ディヴ・アスプリー:著、栗原 百代:訳/ダイヤモンド社)

 「バターコーヒーダイエット」なるダイエット法をご存じだろうか? ホットコーヒーにバターや良質なオイルを加えた「バターコーヒー」を朝食代わりに摂るダイエット法で、昨年からジワジワと人気が高まっている。提唱者はアメリカIT起業家・ディヴ・アスプリーという人物だ。

 シリコンバレーで成功を収め、億万長者になったものの、140キロという超肥満体型のせいで常に体調不良に悩まされていたディヴ氏。そんな彼が30万ドルの資産を費やし、自らの体をハック(=数値化&徹底分析)しながらダイエットを実行し、見つけ出した究極の食事法が『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』(ディヴ・アスプリー:著、栗原 百代:訳/ダイヤモンド社)にまとめられている。

 バターコーヒーも本書の中で紹介されているレシピのひとつ。ギトギトのバターをわざわざコーヒーに入れるなんてかえって太りそうなものだが、良質なバターを正しい方法で摂れば、脂肪を体に溜めることなく、効率よくエネルギーに変換されるとのこと。さらに、コーヒーに含まれているポリフェノールによるアンチエイジング効果も期待でき、カフェインや良質なオイルの働きで日中の集中力も上がるのだとか! まさに“いいとこ取り”の飲み物だが、実際、どんな味がするのだろう? 本書のレシピを参考に「バターコーヒー」を作ってみた。

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ネットで購入可能だ

 作り方はいたって簡単! 淹れたてのコーヒーに、グラスフェッドバター(牧草飼育の牛からとれたバター)とココナッツオイルかMCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル)を加えて撹拌するだけ。コーヒー1杯に対して、バターとオイルの量は大さじ1杯までで、ポイントは必ずブレンダーでしっかり撹拌すること。そうすることで、バターやココナッツオイルがしっかり分解され、脂肪をエネルギーに変換する働きが高まるのだそう。

まるでカフェラテのよう

 出来上がりは、表面にこんもりと泡がのってまるでカフェラテのよう。飲んでみると、クリーミーなバターの香りが口の中に広がり、しっかりとしたコクとほのかなココナッツ風味で後味がしっかりと残る。朝食代わりに飲んでも腹持ちは十分だった。ただし、いくら良質の脂とはいえ緑茶やブラックコーヒーよりも当然高カロリー。デスクワークをしながら大量に飲んだり、甘いスイーツのお供にするとかえって太る原因になりそう。ダイエットに活かすのであれば、朝食としていただくことが重要だ。

『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』が提唱するダイエットは、ただ単に痩せるだけでなく、普段の食事を改善して日中のパフォーマンスを上げることが目的。IT長者としてストイックに働く著者ならではの食事法だ。他にも「朝、ヨーグルトは食べるべきではない」「果物は夜に食べるべき」といった、これまでの常識をくつがえすような理論が盛りだくさん。ダイエットのレクチャーだけでなく、好奇心も刺激してくれる一冊だ。

文=松原麻依(清談社)