父の日目前! プレゼントに迷ったら読みたい「お父さん本」ランキングTOP10
更新日:2017/11/15
6月19日(日)は父の日です。当日のすごし方や、贈りものの準備はもうお決まりでしょうか? 中にはすっかり忘れていたという方もいるのでは……。でもご安心ください! 今月の何でもランキングでは「父の日のプロ」こと、「ベストファーザー賞」を運営する、日本メンズファッション協会の名倉久美(なぐら・くみ)さんにお話を伺い、「お父さん」をテーマにオススメ書籍を教えていただきました。これからご紹介する本を読めば、きっと父の日の素敵なプレゼントやプランが思い浮かぶはず!?
10位『何かが道をやってくる』
レイ・ブラッドベリ/著 大久保康雄/訳 創元SF文庫 800円(税別)
13歳の少年2人が、一夜のうちに大人に変貌。不思議な時間の流れを経験するSFファンタジー作。「作中に登場するお父さんのミステリアスな存在感が印象に残る」と名倉さん。
9位『家族という名のクスリ』
金 美鈴 PHP研究所 925円(税別)
近年流行した“歪んだ家族論”に正面から異論を唱え、家族の大切さを説いた一冊。日本メンズファッション協会が認定した、グッド・エイジャー賞の14年受賞者・金美齢氏の著書。
8位『三丁目の夕日』シリーズ
西岸良平 小学館ビッグC
1955~1964年の「夕日町三丁目」を舞台にした、懐かしの光景が描かれる人気漫画。映画版も大ヒット。名倉さんは「古き良き家族、懐かしい父親像が印象的」と語る。
7位『父・藤沢周平との暮らし』
遠藤展子 新潮文庫 430円(税別)
時代小説作家・藤沢周平の実娘による父親の記録。妻を亡くし、会社勤めをしながら男手ひとつで幼かった著者を育てた父・藤沢周平。その頑固だが優しい素顔がつぶさに分かる。
6位『チッチと子』
石田衣良 新潮文庫 670円(税別)
息子と二人暮らしの小説化・耕平の、苦悩、恋、家族の絆を描いた切なくも温かい感動作。著者の石田衣良氏は、本書の執筆がきっかけとなり、08年にベストファーザー賞を受賞した。
5位『サウスバウンド』(上・下)
奥田英朗 角川文庫 上552円、下514円(各税別)
小学六年生の主人公から見た、型破りな父と家族の絆を描いた長編作。物語の舞台が東京から沖縄へと移るなかで、厄介に思っていた父親が、尊敬できる存在に変わる展開が痛快。
4位『娘に語るお父さんの歴史』
重松 清 新潮文庫 460円(税別)
「お父さんの子どもの頃ってどんな時代だったの?」という娘の問いかけをきっかけに、父親はかつてを振り返ることに。作中で語られる歴史が、明るい未来へとつながる感動作。
3位「Papa told me」シリーズ
榛野なな恵 集英社マーガレットC
集英社の漫画誌「Cocohana」に連載中の人気作。大人びた視点を持つ小学生・知世と、作家を職業とする父・信吉の、父子家庭の日常が描かれる。繊細な心理描写が評判に。
2位『俺だって子供だ!』
宮藤官九郎 文春文庫 790円(税別)
脚本家、俳優などの顔を持つ宮藤官九郎氏による爆笑の子育てエッセイ。子どもが苦手だという著者が、娘が生まれてから3年間に渡る苦行にも似た(?)子育ての様子をつづる。
1位『父の詫び状』
向田邦子 文春文庫 530円(税別)
父のいる家庭の風景を、ユーモアを交えてつづった向田邦子氏のエッセイ集。名倉さんは「泣けるエッセイが多いので、感動したい人にもおすすめ」とコメント。
取材・文(ランキング部分)=澤井一 写真=鈴木慶子/ダ・ヴィンチ7月号「その道のプロに聞く! ダ・ヴィンチなんでもランキング」