経済指標からだけでは見えてこない、日本の「お国柄」
公開日:2016/6/22
日本の潜在力の高さが見事に論証された!? 14の専門分野にわたり、才人たちの活躍ぶりについて国籍別に定量観察を行うことにより、日本の「お国柄の可視化」を試みた『日本人も知らなかった日本の国力(ソフトパワー)』が2016年6月16日(木)に発売された。
同書は、科学技術の世界から文学やスポーツ、音楽から芸術、ファッションや料理人の世界など、各界で超一流と呼ばれる達人たちのパフォーマンを数値で捉えることで、ぼんやり感じていた世界各国のお国柄をすっきり理解できると同時に、日本の得意分野や苦手分野も一目で納得できるように作られている。
<分析されている14の分野>
1 基礎知力(科学~経済学)
2 基礎体力(走力)
3 操縦能力(モータースポーツ)
4 格闘技
5 球技と射的
6 頭脳ゲーム
7 体操やダンス
8 ミュージシャン
9 弁舌プレゼン能力
10 読み物創作力(文学)
11 総合芸術(動画制作)
12 美術デザイン
13 料理人
14 リーダーシップ
その上で、領域を問わず日本ならではの普遍的な9つの勝ちパターンや、負けを最小限にとどめるしのぎパターンを抽出し解説。豊富なデータや図表とともに、まったく新しい日本文化論を紹介している。
<分析結果の要約(一部抜粋)>
・全てを合わせたグロスナショナルタレント(GNT)で日本は総合力世界第5位
・日本は体格や言語がネックとなる分野では苦戦を強いられるものの、あの手この手の工夫を凝らすことで、苦手分野にも活路を見いだしている
・今後少子高齢化が進む日本だが、GNT視点で若々しく好奇心を持ち続け、活力を維持することが大事
・GNTの育成には世代単位の時間を要する、軍事や経済力育成より困難を伴う雅な世界
・ライフサイクルが更に短縮する将来を考えると、後続国が追いつくには難度が高まるだろう
・先人たちも頑張ったが、今日の日本の若者たちは更に幅広い分野で第一級の活躍をしている
同書を読んで、経済指標からだけでは見えてこない日本のお国柄を見てみよう。
■『日本人も知らなかった日本の国力(ソフトパワー)』
著:川口盛之助
価格:2,600円(+税)
発売日:2016年6月16日(木)
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
川口盛之助 (かわぐち・もりのすけ)
株式会社 盛之助代表、国力を新たな視点で捉えるグロス・ナショナル・タレント(GNT)の提唱者。慶応義塾大学工学部卒、米イリノイ大学理学部修士課程修了。日立製作所を経てアーサー・D・リトルに参画。各種業界の戦略立案プロジェクトに広く携わり、同社アソシエート・ディレクターを務めたのちに、株式会社盛之助を設立。国内のみならずアジア各国の政府機関からの招聘を受け、イノベーションやブランディングに関するコンサルティングを行う。技術とカルチャーを体系的に紐付けたユニークな方法論を展開し、著作『オタクで女の子な国のモノづくり』は「日経BizTech図書賞」を受賞。世界4カ国語にも翻訳される。近著『メガトレンド2016-2025』では、精緻で広範な未来予測の方法論を展開し、ビジョナリストとして各界で高い評価を受ける。同書の世界観をベースにした文科省の将来社会ビジョン策定プロジェクトや、自民党の「国家戦略本部」におけるビジョン策定などにも携わる。
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