“電車で女性の隣に座ったら浮気!” 浮気のボーダーラインはどこまで?【後編】

マンガ

更新日:2016/7/15

 前編では、漫画の本編から身近にいるアラサー女性エピソードが白熱した、この「タラレバ若者座談会」。みなさん20代前半でありながら、それぞれ独自のタラレバポテンシャルをお持ちのようです。後編では、そんな彼女たちの恋愛観に迫ります。

――この『タラレバ娘』には、既婚で子持ちなのに小雪と不倫をする丸井さんや、彼女がいるのに元カノの香を“セカンド”として扱うバンドマン・涼ちゃんなど、女の敵と言わんばかりの男性陣も登場します。みなさんは浮気とか不倫については、何か思うことありますか?

本間美咲(以下、本間):最新刊だと、お父さんもかわいそうですよね。

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大園彩奈さん(以下、大園):子供がいて妊娠してる奥さんと別居なんて、別居っていわないよね?

本間:既婚者って知った時点で冷めないものなの?

凪原亜季さん(以下、凪原):冷めないでしょ~。もし、今の彼氏がじつは結婚してて子供もいましたって言われても冷める?

本間:速攻で冷める! 元カレのこともめちゃくちゃ好きだったけど、成人式で成人式の二次会で浮気してたと知ってにすぐ別れたよ。

大園:たしかに、成人式二次会の浮気はよく聞く! 

本間:元カレが同窓会に行ったあとに「今日はありがとう。」っていうLINEを女の子に送った時点で、私は浮気って判断した。

名嘉眞礼(以下、名嘉眞):ええ!

本間:その場で彼氏の首を絞めて、JRの駅員に止められて……。

一同:事件じゃん!

本間:浮気されると、彼のこと汚物だと思っちゃうんだよね。

大園:でも「ありがとう」って送っただけでしょ?

本間:うん。でも、元カレがLINEを送った相手が昔好きだった女の子だったの。そういうの嫌じゃない?

大園:たしかに、下心はあるよね。

本間:もうそれだけで本当にダメ!! エレベーターでも、彼氏が女の後ろに並んだだけで浮気だと思っちゃう。

大園・名嘉眞:え~!!

凪原:それわかる(笑)! 私も彼氏ができたとしたら束縛しちゃうと思う!

大園:その場所がたまたま空いてたから入っただけでしょ?

本間:なんでそこに入る必要があるの? ってなる。

凪原:電車でも、女の子の隣に座っただけで「は?」って思う。

本間:わかる! 「両方が女なら立ってろ!」って言っちゃう。

大園名嘉眞:爆笑

本間:心配だから、今カレの出張にもついていくの。職場の人が「本間ちゃんはちょっとヤバイから、ADはこの子にしよう」とか、編成を変えてくれたりするんだよね。

名嘉眞:かなり縛るタイプなんですね……。

本間:めっちゃ縛る! メールも業務連絡以外はありえない。

凪原:LINEに女がいる時点で論外だよね。

大園名嘉眞:えええ!!

本間:業務連絡は仕方ないと思うんだけど、「がんばろうね」とか入ってたらもうNG。彼には男友達もいらない。

名嘉眞:私は逆に女友達もいてくれないと嫌ですよ。もう普通が何なのかはわからないんですけど、私としては、友達がいてほしいです(笑)。

凪原:男友達はOKだけど、飲みに行ったら写真は1時間ごとに送ってくれないとイヤかな。飲んだ勢いでどうにかなっちゃう人たちをたくさん見てきたから、酒が入ったら男と女がどうなるかもわかるんだよ。

大園:たしかに、彼氏の友達がそういうタイプだったら自分の彼氏も信じられなくなるかも。

本間:だから男友達もいらないんだよ! 友達いないほうが安心だよ。

大園:そういう話なの!? 発散するところがなくて彼氏一人で風俗とか行っちゃうかもよ。

本間:私の彼氏、EDだから風俗も行かない。そういう面も含めて、本当に私にとっては最高の人なの! どんなに束縛しても受け入れてくれるしね。

大園:お互いに幸せなんだね……。若い男の子だったら逃げ出しそう(笑)。

凪原:私の友達は彼氏を束縛しすぎて、いつも発狂されるらしいよ。付き合って1週間もすると「俺は道具じゃない!!!」って言いながら泣くんだって。

一同:爆笑

凪原:「私の言うことを聞けないんだったら出てけ」くらいなことを言ったら「俺はロボットじゃない! 俺にだって心はあるんだよ!」って泣いちゃう。でも、優しくするときは優しくしてアメとムチを使い分けてたら、最終的には彼氏のほうがその子に依存するみたい。

大園:依存されたら、別れるときストーカーになったりしないの?

凪原:ストーカーってほどじゃないけど、元カレが1年間毎日メールを送ってくるらしいよ。こっちからは返事しないんだけど「おはよう、今日は●●しました」っていう日記の最後に「より戻しませんか?」っていう一文が必ず入ってるとか(笑)。

名嘉眞:怖い。

本間:そういう人いいなあ! すごくマメじゃん。

大園:怖いわ!

凪原:私も、そういう人がすごく好みなの。「こんなに私のこと好きだったんだ~」って思えるし、求められて満足じゃない?

名嘉眞:私は無理です……。

大園:キッモ! って思う。

凪原:返事しなきゃいいだけだから、メールアドレスも変えなかったんだって。「つないでおけば、寂しいときはすぐに会えるし」って言ってた。

大園:結局道具にしてる(笑)!

凪原:正直、私もその子に超同意なの。だから、この漫画のなかで一番共感できるのが香の元カレなんですよね。

――まさかの元カレ(笑)。20代前半のみなさんにとっても共感、阿鼻叫喚さまざまですが、この『東京タラレバ娘』は今後の人生の参考になりそうですか?

凪原:どうがんばっても、私はこの3人みたいになる気しかしてないので、いざこうなったときに焦りたくないです。せめて、仕事で成功して「彼氏がつくれないんじゃなくて、つくらないんです!」って言いたいから、仕事がんばります。そして、30歳を超える前にパイロットと結婚します!

本間:私も昔は「タラ」とか「レバ」とか使ってたんだけど、今の彼氏に「タラとかレバとか言っても仕方ないから、実際にそうなってから考えなよ」って指摘されて考え方を変えたんです。この3人も「タラレバ」を捨てて、それぞれ“自分だけの幸せ”をみつけてほしいですね。

名嘉眞:「自立してから結婚」とか「26歳で結婚して子供産む」とか、いろいろ思い描いてたけど、これを読んで現実は違うのかもって思いましたね。今日もみなさんのお話を聞いて3歳しか違わないのに、こんなに価値観とか恋愛観とかが違うのも驚いたし、かなり勉強になりました。

大園:この2人(本間・凪原)は極端な例だよ! 

――いいツッコミ、ありがとうございました。

前編はこちら】20歳前半女子からみた『東京タラレバ娘』とは?”辛辣な意見”にアラサー女子絶句!?

 

大園彩奈さん(23):サロンモデル。趣味はネイルやアクセサリー作り。好きな漫画は『orange』『東京喰種』など。彼氏アリ。

本間美咲さん(23):ナレーター・MC。趣味は料理と釣り。好きな漫画は『ねこぢるうどん』や『黄昏流星群』など。現在、24歳年上の彼氏と同棲中。

名嘉眞礼(なかまあや)さん(20):大学生。好きな小説は百田尚樹の『影法師』。彼氏アリ。

凪原亜季さん(23):渋谷、新宿を中心に活動する地下アイドル。日本酒が大好物。ハマっている漫画は『キングダム』。