「我慢してやる勉強」を卒業することが、大人の勉強のスタート! 社会人にもためになる大学時代にやっておきたいこと
公開日:2016/6/24
学生、若者諸君には、必ず読んでほしい一冊がある。
『「大学時代」自分のために絶対やっておきたいこと』(千田琢哉/三笠書房)は、慶應の生協で上半期文芸部門にて第1位になったこともある、「大学生必読の書」だ。内容は「勉強」から「恋愛」まで幅広く触れられ、「絶対やっておきたいこと」ことが実に100個も書かれている。
大学生はもちろんのこと、「もう一度、大学時代に戻りたい。そんな情けない大人にはなるな」という本書の格言が胸に刺さる年齢になった社会人でも読む価値があるので、ぜひ多くの「一歩踏み出したい」若者たちに読んでほしい。
それでは、個人的に「即実践」と感じられたことをランキング形式にしてご紹介したいと思う。
≪大学時代にやっておきたいことベスト3≫
第3位 アルバイト先では、現場リーダーの考え方で仕事をしてみる
自分の時間を切り売りするだけの「労働」で満足するより、「使われる側ではなく、指示を出して人を使う側の考え方」を身につけるべし。その経験は時給100円や200円の違いではなく、生涯賃金1億円や2億円の違いになるのだ。
第2位「我慢してやる勉強」を卒業することが、大人の勉強のスタート
子どもの頃の悪い印象で、勉強は「強制されてやるもの」と思っている学生が多い。勉強を「つらくて当然」と考えるのはもったいない。「取り組んだ瞬間に目が覚めてワクワク楽しくなってくるもの以外、即刻やめること」をオススメする。
第1位 ピンチの記録更新を何回経験したかが、その人の大学時代の価値
些細なことでもいいので、自分のピンチの「限界」をできるだけ上げておくことが大切だ。感受性の強い学生時代だからこそ、社会人では感じられない一層重みのある「ピンチ」を経験できる。そしてそのピンチが、社会に出てからの成功の糧となるのだ。
≪社会人へ。今からでも遅くない! やっておきたいことベスト3≫
第3位 友人や恋人と長続きしないのは、「ごめんなさい」が言えないから
人脈づくりと称して、常に知り合いを「新規開拓」している人がいる。「ごめんなさい」が言えない人は、人脈がすぐに途切れてしまうので、常に「新規開拓」に時間を割いている。反対に「ごめんなさい」が言える人は関係が長続きするので、その必要がない。パーティーや合コンに足しげく通うより、素直に「ごめんなさい」の言える人になるのが一番よい。
第2位 最初の就職は、おみくじと考える
現在の就職先に不満を抱えている人も多いと思う。だからといって転職をするのは、キャリアに傷が付きはしないかと悩むこともあるだろう。しかし、最初の就職は「おみくじ」くらいに考え、大学生なら就活の結果をありのまま受容し、既にその会社で勤務を始めているなら、転職に消極的になることはない。
第1位 チャンスは、フライングする人が大好き
チャンスを掴んでどんどんと夢を実現させていく人は「はじめの一歩」が猛烈に早い。遅刻をする人、いつも締め切りギリギリで作業をする人に、運は向いてこない。「人生においてスポーツ以外は、すべてフライングするつもりでいい」。
≪番外編。悩める大学生を勇気づけるベスト3≫
第3位 学食で一人でも毅然とした人でいる
一人で食事をするのが「恥ずかしい」からといって、トイレで昼食をとったりする必要はない。「学生時代は、とにかく群がっていないと不安で仕方がない」のは、「単純に弱いから」だ。学生でもとびきりカッコいい人は一人で食事をしていても寂しそうに見えない。そうなるべく、集団で群がって安心しているより、信頼できる親友や恋人を作れば、一人の時間でも心が満たされて毅然としていられる。
第2位 去る者は、いっさい追いかけなくていい
友人が去ってしまうことはつらいことだ。しかし、追いかけてしまうとより嫌われる。相手が去っていく理由は二人の関係の「バランスが崩れた」こと。自分が成長したか、相手が成長したかだ。どちらかが成長した結果だと、ポジティブに考える方がよい。
第1位 レールから外れたところに、あなただけのエリートコースが待っている
決められたレールから外れないことばかり考える必要はない。社会人になってから、世間が定めたレールを歩いている人間こそ地獄のような人生を歩んでいると気づく。レールから外れた人の方が、天国にいるかのように幸せそうな顔をしているのだ。
孤独に悩み、就活に奮闘する大学生。現状に悩める社会人の諸君、自分の視界をクリアにしてくれる言葉が、本書には詰まっている。
文=雨野裾