美肌は「成分表示」で決まる!コスパ最強コスメの選び方とは?

美容

公開日:2016/6/26


『化学者が美肌コスメを選んだら…――じつは10秒で見抜けます』(かずのすけ/三五館)

 化粧品を買うときに、必ず成分表を見るという人は少ないようだ。確かにカタカナや英語で書かれた成分は、なじみがないものばかりでわかりにくい。しかし肌に合わない成分を使い続けると、期待どおりの効果が得られないばかりか、お肌に何らかの不調(トラブル)が出てくるかもしれないのだ。

 では、どうしたらいいのだろうか?

化学者が美肌コスメを選んだら…――じつは10秒で見抜けます』(かずのすけ/三五館)は、用途別のおススメ コスメ40品を取り上げながら、自分の肌質に合った、より安全な商品を選ぶための成分表示の読み方を教えてくれる。美肌のためには勉強が必要のようだ。

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 1990年福井県生まれ、美肌のイケメン化学者・かずのすけ氏。アトピー体質のため、子どものころから、さまざまなスキンケア商品を使用してきたかずのすけ氏だが、その効果には満足できなかったという。学生時代は界面活性学や化粧品リスクなどの研究に携わる。その後、かつての自分のように悩む多くの消費者との出会いから、化学的な根拠のもと、誰にもわかりやすく、必要な化粧品を選ぶ方法を伝えてきた。

 良い化粧品とは「低刺激で、肌の表面のバリアを補強し、刺激や乾燥、酸化などから肌を守る効果があるもの」と著者 。「基本的に化粧品は安全を優先して作られているが、成分の中には、刺激が強すぎたり、乾燥を招いたりしやすいものがある」という。

 肌に深刻なダメージを与えた「化粧品危害」のほとんどは、過剰な効果を求めたために思わぬ副作用が出てしまったからだという。「シミ、しわ、美白などのための化粧品には新規の成分も多く、危険なものがある」と、著者は警鐘を鳴らす。

 また、高価な化粧品がよいものとは限らないということもわかる。たとえば、揮発性のため刺激が強く、乾燥も招きやすい「エタノール」は、低価格商品はもちろん、高額化粧品にも使われている。また著者おススメの低価格な良品の「ニベアクリーム」と同じ成分なのに、10倍の値段がついているクリームがあるというのは衝撃だ。「成分表を読む」って本当に大事と実感!

「成分表示」は、配合の多い順に記載されているので、上位の成分の優劣を判断できれば、その化粧品の良し悪しを見抜ける。「成分表示を見ることで、大切な肌を自分で防御してほしい」という著者 の思いが詰まった本書。ネットで話題の角栓クリームや水素水など「コレってどうなの?」と知りたかった旬の美容法の解説も満載だ。付録の「特徴を見抜くための主な成分100選」や「美肌の基礎知識」も役に立つこと間違いなし! 女子なら必ずキープしたい1冊だ。

文=泉ゆりこ