「これまた売り切れ確定じゃないか! 絶対欲しい!」大友克洋、『芸術新潮』7月号に新作マンガ掲載決定でファン大興奮
公開日:2016/6/24
『AKIRA』『童夢』といった世界的人気漫画を生み出し、世界中に多くのファンを持つ漫画家・大友克洋。2016年6月25日(土)発売の『芸術新潮』7月号にて、大友の新作漫画『悪いロボットも死んだら地獄に行くの?』が発表されることが明らかとなった。これには多くのファンが「なにぃぃぃ~大友の新作だとぅ!? 絶対買う!」「やばい! これは是が非でも欲しい」と大興奮している。
同作のタイトルはフランス語で『Est-ce que les robots mechants vont aussi en enfer?』で、邦題が『悪いロボットも死んだら地獄に行くの?』。同作は2012年の『芸術新潮』4月号で発表したSF短編作品の続編となるもの。今回は、『芸術新潮』の特集「大友克洋と見るバンド・デシネ」の中で掲載され、前作と同様、8ページのフルカラーで描かれる。
2012年の『芸術新潮』4月号では、大友の特集が81ページにわたって組まれたうえ、多くのファンが待ち望んでいた新作が掲載されるとあって、発売と同時に書店では売り切れが続出、2008年以来の増刷が行われた。当時手に入れられないファンも多く、「書店はしごして3軒目…大友難民です」「ネットで買おうと思った瞬間、品切れ表示! うぎゃああ」とあちこちで悲鳴が上がることに。運よく手に入れた人からは「原画の拡大図が載ってて見応えがすごい」「買ってよかった~めっちゃ貴重な本人の話が読めるのは嬉しい!」と大好評を博した。
今や世界中にファンを抱える大友がデビューしたのは、1973年『漫画アクション増刊チャレンジコミック1973』に掲載した、プロスペリール・メリメ原作の『銃声』。その後いくつかのSF作品を発表し、単行本『ショート・ピース』『ハイウェイスター』などを刊行。独特の画風とオリジナリティー溢れる物語が大きな話題を呼んだ。1980年には同じ団地に住む超能力を持つ少女と老人の対決を描いた『童夢』で話題を集め、「第4回日本SF大賞」「第15回星雲賞」コミック部門を受賞し、国内だけにとどまらず海外にも大友の名を轟かせることに。
そして大友を語るうえで欠かせないのが、長編大作『AKIRA』。1982年から『週刊ヤングマガジン』で連載スタートした同作は、第三次世界大戦後の荒れ果てた近未来都市「ネオ東京」を舞台に描かれたSF作品。緻密な描写と壮大なスケールで描かれる唯一無二の物語に熱狂するファンが世界中で続出し、関連書籍、キャラクターグッズなどのセールスは驚異的な数字を記録した。1988年には大友自身が監督を務めアニメ映画化。製作期間3年を費やし、総製作費は10億円にも上る超大作であり、当時のアニメーション映画としては規格外の時間と労力をかけた作品に仕上がった。同作のファンからは「一言、最高!!!」「画力が半端ないし、展開の読めないストーリーがたまらない」「マンガを読んでいても映画を見ているような世界観! 映画版はマンガの緻密さを少しも崩さない完璧さ!」と、絶賛の声ばかりがみられる。
大友はマンガのみならず映画製作にも精力的に取り組み、「MEMORIES」「スチームボーイ」「スプリガン」といった作品の監督、監修、製作総指揮などを務めた。近年では2013年7月20日に公開されたオムニバス作品「SHORT PEACE」のうちの1作品で、18世紀の江戸を舞台にした恋物語を描いた「火要鎮(ひのようじん)」を制作したことも話題に。
日本漫画界で優れた作品を残し「マンガの歴史は大友(出現)以前と、以降に分かれる」とまで言われ、映画制作にも多大な力を注ぐ大友。その功績が認められ、2013年秋には紫綬褒章を受章するという偉業を成し遂げた。
そんな大友が今回、『芸術新潮』2012年4月号に掲載した短編の続編を発表し、さらにフランスを中心とした地域におけるマンガ「バンド・デシネ」についてインタビューに答える。既にマンガの原画が公開されており、これには「うはーーー! 大友新作! オールカラーの原画見ただけで興奮するわ」「インタビューに新作って、これまた売り切れ確定じゃないか! 絶対手に入れるぞ!」「もう楽しみすぎて今からワクワクしてる!!」「これ手に入らなかったら多分、いや絶対泣く」とファンは是が非でも手に入れたいようす。
公開されている原画を見ただけでも、その壮大で緻密な世界観が伺える『悪いロボットも死んだら地獄に行くの?』。『芸術新潮』7月号は入手困難となりそうな予感満載だが、手に入れて最新の大友ワールドに浸ろうではないか。
■『芸術新潮』7月号
価格:1,550円(税込)
発売日:2016年6月25日(土)
出版社:新潮社