【対談連載/第3回】蒼井ブルー×紗倉まな 蒼井ブルーによる紗倉まな撮りおろしストリートスナップも!
公開日:2016/7/3
「職業=納期ファイター」です。(蒼井)
蒼井:本を好きになっていっぱい読んでるうちに、自分でも文章を書きたいって思い始めたんですか?
紗倉:そうですね。気づいたら書いてた、みたいな感じです。
蒼井:カッコいい! 選ばれし者じゃないですか!
紗倉:いやいや(笑)。でも、自分でも不思議で。なんで「書く」ということに気持ちが向かったのかなって、ときどき思うんですけど……。蒼井さんも自分で、なんでこんなに写真を撮ることになったんだろうって不思議に思ったりしませんか?
蒼井:します。僕の場合、最初から熱烈に「カメラがやりたい!」っていうスタンスではなかったので特に。もともとファッションが好きで、人のスナップを観るのが好きだったんですけど、ある時カメラを手にする機会があって、ふと「自分でも撮れるんじゃないかな?」と思い始めて。僕、関西出身なんですけど、友達を頼って「1カ月くらい住ませて!」ってお願いして、東京に出てきて。で、原宿のおしゃれさんたちを撮って、それを自分のサイトにアップしていったんです。最初は原宿の撮る側の人たちの間でも「なんだこいつ」って感じで超アウェーだったんですけど、毎日通って、友達もできて、徐々に認めてもらえて。今思えば勇気がありましたよね、無謀とも言えますけど(笑)。きゃりー(ぱみゅぱみゅ)さんなんかもその頃に知り合って撮らせてもらってた一人です。
紗倉:えー!!
蒼井:きゃりーさんは当時から既に人気者だったんですけど、まさかここまでのスーパースターになるとは思わないじゃないですか? もう「先に言っといてよ!」って感じですね(笑)。
紗倉:きっかけはたまたまだったけど、写真を撮ることが楽しくなった?
蒼井:そうですね。でも、写真が仕事になってからは、「この時大変だったなあ」とかネガティブな思い出の方が多くて。暗くてすいません(笑)。愚痴になっちゃうんですけど、写真って「撮影」が半分で、残り半分が「現像・レタッチ」の作業なんですよ。撮影は「ウェーイ!」みたいに楽しくても、残り半分の孤独な作業が「ずーん」とあって。僕、嫌いな言葉は「納期」なんですけど、戦いって感じでしんどいです(笑)。ファイターですね、「職業=納期ファイター」と書きたいくらい。
紗倉:強そうですね!
蒼井:いや、弱いんですけどね(笑)。弱いからこそ、戦わなきゃならなくなっちゃってるんですけど。でも、さっきお話にあった高校時代のとんでもない美人さんは今、嬉しいでしょうね。人の人生に、めっちゃ大きな影響を与えたってことですから。
紗倉:ブルーさんも、人生を変えたキーパーソンっていらっしゃったりしますか?
蒼井:えーと、これはあまり関係ない話かもしれないんですけど、僕、昔は全身真っ黒なモード系で、バイト代は全部服につぎ込むみたいなやつだったんですよ。そんな格好で、当時付き合ってた子の実家に遊びに行ったんですよね。そしたらお母さんが「あんた何その格好は? マント? 飛べそうだね!」って。
一同:(笑)
蒼井:「次は普通にしておいで。話しづらいから」って言われて、それ以来シンプルな服になったんです。あの時言われなかったら、今日もバットマンみたいな格好をしてきて、まなさんを不安にさせてたかもしれない。あぶないところでした!
取材・文=吉田大助
第4回は7月4日(月)午前11時更新!
第1回→https://develop.ddnavi.com/news/308917/
(プロフィール)
蒼井ブルー(あおい・ぶるー)●大阪府出身。きゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、原宿のファッションアイコンを起用して行ったストリートスナップが話題を呼び、カメラマンに。ファッション系人物撮影をメインに広告、誌面、ウェブなど幅広いシーンで活躍中。日常を独特なタッチで綴るTwitterでは16万近いフォロワーを抱えるなど、発言にも注目が集まる。
(プロフィール)
紗倉まな(さくら・まな)●1993年3月23日、千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。2015年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。テレビ出演や雑誌の表紙グラビアなどでも活躍し、『週刊プレイボーイ』(集英社)、『messy』(サイゾー)でコラムを連載中。著書に『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)がある。