コミュ障さん救済企画 人気アナ吉田尚記さんに直接アドバイスしてもらいました!
公開日:2016/7/6
コミュ障を救済する実践企画!
6月23日(木)に発売された『コミュ障は治らなくても大丈夫』(吉田尚記・水谷緑/KADOKAWA)。ニッポン放送アナウンサー・吉田尚記さんが様々な経験を経てコミュニケーションのコツをつかんでいく姿を、水谷緑さんが漫画で描いた会話指南本です。今や大人気アナとして活躍している吉田さんですが、アナウンサーとしてダメダメだった過去の自分の経験を元にしたアドバイスが沢山盛り込まれています。
『コミュ障は治らなくても大丈夫』
(吉田尚記・水谷緑/KADOKAWA)
今回は本書に収録されている「会話の技術」実践編をダイジェスト版でお届け!一般の方から人と話すのが苦手な参加者4名を募り、吉田さんが各々にコミュニケーションのアドバイスをするという内容です。その時の様子をレポートします。
当日の様子
吉田さんの進行の元、4人には2人ずつに分かれて初対面同士で5分間しゃべってもらいました。
学生2名(19歳女性・22歳男性)
石井くん(22歳 大学生)
就職活動中、面接の時に言葉につまってしまう
最近困ってること
面接でうまく話せない
佐藤さん(19歳 専門学校生)
就職が決まり北海道で仕事をするが、年の近い人がいなくジェネレーションギャップで話についていけなさそうで不安
最近困ってること
年上の人と何を話せばいいのかわからない
石井「はじめまして」
佐藤「はじめまして、えっと…えっと…どんな大学に行ってるんですか?」
石井「や、ふつーの…4年制の大学で…留年しちゃったんですけど、今就活中です」
佐藤「私音楽系の専門学校に行ってて、マネージャーを目指してたんですけど辞めちゃって(笑)北海道好きなんで北海道で仕事したいなと思って就職しました」
石井「あ、北海道で音楽?」
佐藤「や、いつかはしたいんですけど」
~中略~
佐藤「石井さんはどういう音楽が好きなんですか?」
石井「そうですね、流行の音楽とか好きじゃなくて…洋楽のハードロックとかヘヴィメタルとかアニメ好きなんでアニソンとか…」
佐藤「私も前アニメ好きだったのでアニソン聴いてたんですけど、最近全然ついていけなくて…」
石井「アニソン多いですもんね」
佐藤「多いです…」
ここから沈黙3秒が起こり、そこから懸命に会話をするもなかなか話は盛り上がらず終了…。
石井さんからは「20分くらいかと思いました」と思わずつぶやいてしまう程、端から見ても辛さが伝わってくる会話になってしまいました。
吉田さん直々のアドバイス!
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佐藤「はじめまして、えっと…えっと…どんな大学に行ってるんですか?」
石井「や、ふつーの…4年制の大学で…留年しちゃったんですけど、今就活中です」
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吉田「大学を聞かれた石井さんが身構えすぎちゃって、4年制の大学と答えてしまったから、佐藤さんは石井さんが言いたくないと思い込んだのかな。大学にまつわる質問を止めて話が広がるチャンスを逃してしまった。」
吉田「何か気になったときに「聞いちゃいけない」って思い込んでる人はかなり多いんですけど、それに対して「聞かれたくない」って思ってる人は実はそういません。」
(実際に吉田さんが石井さんに大学名、学部を聞いたところ、その流れで意外なエピソードが披露され会場は大いに盛り上がった)
吉田「(プロフィールを見て)佐藤さんは43歳の同僚と何話せばいいのか困ってるんだよね。ていうか43歳で単身で北海道就職って、何か事情を抱えてるとして思えない(笑)」
佐藤「あ!それ、すごい気になってて!でも、そんな年上の人に家族構成とか絶対聞いちゃいけないと思ってて、タブーかと…」
吉田「タブーな事なんで実はそんなにないんですよ。その年代の人って大体しゃべるの好きだから例えば離婚の話なんかでもけっこう積極的に話してくれるもんだよ。聞いちゃいけないという自制心を乗り越えるのは大事な勇気です。」
ポイント1・「聞かれたくない人」は実はそういない
ポイント2・ささいな質問から話が盛り上がることもある
他にも会話の節々にある問題を指摘。「違うと思っても偏見をぶつけてみる」や「気になることを聞く」など、非常に分かりやすく実践しやすいアドバイス内容に参加者の方々も多いに納得。
吉田さんのアドバイスを踏まえて再度会話をしてみた所、佐藤さんが石井さんの着ていた服に描かれたキャラクターに注目し、そこから広がる話題へつながりました。
そこからは勢いも付き、最初よりも表情も豊かになって、自然と身振り手振りも多くなり笑いも起こるようになりました。
社会人2人(20代前半・30代後半の女性)で行われた後編は本書にてお楽しみ下さい。今回ダイジェストでお送りした学生編も、より詳しく漫画でレポートされていますよ。
ニッポン放送の人気アナウンサー・吉田尚記。入社してしばらくは原稿もろくに読めず、インタビューも苦手、ゲストに「絡みにくい」と言われ落ちこぼれアナウンサーだった彼が、実践に実践を重ねてたどり着いたコミュニケーションの極意。それは、「コミュニケーションのルールを覚えれば、誰でも会話上手になれる」ということでした。人との会話が苦手なすべての人に贈る、読むと勇気がわくコミックエッセイ!