内面的なエレガントを身につける! 恋愛も仕事も変わる「美しいテーブルマナー7つの条件」

暮らし

公開日:2016/7/5


『人生が変わるテーブルマナーレッスン』(矢部惠子/大和書房)

 最近、テーブルマナーが気になるようになってきた。結婚式やパーティーで、キレイに並んだカトラリーや布ナプキンなどの使い方が分からない時、若い頃なら「どうやって使うの?」と聞けたが、今は当然のようにマナーが身についている同年代の人がいて、恥ずかしくなってしまったからだ。

 やはり、大人の常識として、最低限のテーブルマナーは知っておきたい。『人生が変わるテーブルマナーレッスン』(矢部惠子/大和書房)は、初心者向けのテーブルマナーや、おもてなしの作法、さらには日本の食文化についてなど、「オトナなら知っておきたい知識」が紹介されている実用書である。

 本書のコンセプトは「食べ方は、その人の生き方そのもの」。

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 テーブルマナーというと、「特別な日にしか必要ない知識」「堅苦しいもの」というイメージがあるが、そうではない。作法という表面的な知識だけではなく、日常の過ごし方、食べ方を変えることで、内面的なエレガントさを身につけるため、テーブルマナーの秘訣を知ってもらうことが、本書の一番の目的である。

 そこでご紹介したいのは、「美しいテーブルマナー7つの条件」だ。

(1)白くて美しい歯並びを持つ
「どうして突然歯の話に!?」と思うかもしれないが、自然体で美しい人の共通点は、「白くて美しい歯並び」なのだ。とくに欧米では、健康的で整った美しい歯並びは身だしなみの一つとして重要視されている。

(2)高級店でもリラックスして食事を愉しむ
 行き慣れていない高級店では、ドギマギして変にかしこまってしまう人も多いはず。ウェイターに椅子を引かれても、エレガントに座ることができないなんて方も。けれど、普段の食事からマナーを意識していれば、どんなお店でも戸惑うことはない。高級店で「リラックスできる」ことが内面的なマナーともいえる。

(3)お店側の心配りに気づく
「レストランは、お客様とお店がリスペクトし合う文化」。お店のおもてなしを五感で感じ取り、お店への感謝の心が生まれると、自然と無作法はなくなる。

(4)サービスは美しく受けて、感謝を伝える
 エスコートは照れず、凛とした姿勢で受け、必ず相手の目を見ること。もちろん感謝の言葉も忘れずに。それが相手への一番の礼儀であり、変に遠慮するよりも、魅力的な女性の振る舞いになる。

(5)美しい会話をする
 欧米で一番大切にされているテーブルマナーは「会話」である。会食やパーティーの時には、一定の人だけに話し掛けず、輪に入れない人を作らない。食事をする全員が愉しめる会話をすることも、マナーの一つだ。

(6)「美味しかったです」とプラスαの言葉を伝える
 お店の人に「美味しかったです」と伝えた経験がある方、中々少ないのではないだろうか。しかし、お店はお客様の反応をつねに気にかけている。料理の味、量、盛り付けなどに関して感想を伝えると、お店との関係も深まる。

(7)ナプキンが持つ意味を理解して使う
 いまいち使い方が分からないナプキン。膝元に広げていても、いつの間にか床に落ちていることが多い(私だけ?)。しかし、ナプキンには様々なメッセージが込められているのだ。お店に失礼のないエレガントな振る舞いを覚えるために、ナプキンのマナーは必須だ。

 ちなみに、ナプキンを広げるタイミングは「飲み物や料理のサービスが始まるとき」。ナプキンを広げる=食事が始まるというサインなので、席に着いてすぐに準備してしまうと、お店側を急かしていることになってしまう。また、ソースなどで手や口元が汚れた時は、遠慮なくナプキンを使用してよい。ナプキンがあるにもかかわらず、自分のハンカチやティッシュを使うのは「汚れていて使えない」という意味合いになってしまうのだとか。

 以上、本書の構成を簡単に紹介した。

 気になる項目が一つでもあったなら、詳しい内容を本書で読んでいただきたい。そして「一生ものの」テーブルマナーを身につけてほしい。

文=雨野裾