「電車の中で読んだらダメなやつだ(笑)」俳優・佐藤二朗のTwitter投稿をまとめた『佐藤二朗なう』発売決定に歓喜の声
公開日:2016/7/7
ドラマや映画に多数出演し、独特の個性が際立つ俳優・佐藤二朗のTwitter投稿をまとめた書籍『佐藤二朗なう』が、2016年7月14日(木)に発売されることが明らかとなった。佐藤のツイートは切なさと笑いが秀逸だと話題だっただけに、フォロワーたちは「佐藤二朗ツイート面白すぎるから、かなり楽しみ!」「じろさんツイート好き! これは予約しなきゃだ」と多くの喜びに沸いている。
佐藤二朗は1996年に演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げし、すべての公演で作・演出を担当。多くの映画やドラマに出演する他、脚本家としても「ケータイ刑事銭形シリーズ」や「恋する日曜日」、「家族八景」といったテレビドラマを手掛けている。
近年では2009年に公開された「幼獣マメシバ」で映画初主演を務め話題を呼んだ。役どころは引きこもりの40男で、生まれたばかりの子犬とともに失踪した母親を探しに旅に出るという、笑いあり涙ありのハートフルコメディだ。同作はその後シリーズ化され、3作が公開されるほどのヒットに。唯一無二の佐藤の存在感を世に知らしめることとなった。見た人からは「佐藤さんの独特の喋り方とか空気感に癒される!」「この愛すべき40男は佐藤二朗にしか演じられない! とにかく素晴らしかった」「脇役ばかりのイメージだったけど、こんなすごい役者さんだったんだ」と、佐藤の演技力に舌を巻いたという声が多く上がった。
そんな佐藤がTwitterに投稿しているつぶやきはテレビやインターネットでも話題になるほどの味わいを見せる。「『あしたのようちえんたのしかったよ』と報告する息子が今どこの時空にいるかは謎だ。」「数年前に首をひねり、整体に行ったら、先生に真顔で『あなたは首を痛めやすい。頭の大きさが尋常じゃないからです。リンゴを爪楊枝で支えてるようなものです』という血も涙もない例え話をされ、あくまで先生が僕を笑わそうとした一種のギャグだと思い込むようにしている。」「つい先ほど、息子(3歳)が嫁に『お母さんって、お化粧しないとオジサンみたいな顔だね』という爆弾発言を投下したが、見なかったことにする。」
何気ない日常の気づきや家族のこと、芝居のことについて、どこか哀愁を帯びた言葉で綴っている佐藤のつぶやきにハマる人が続出し、フォロワーの数は1年間で10万を超え、総リツイート数は48万を突破、「いいね!」が100万を超えるなど、その注目度は並々ならぬものがある。
そんな佐藤のつぶやきから117個を厳選し、本人がツッコミを入れるという形でまとめられた『佐藤二朗なう』の発売に、「うわー! 書籍化しようと考えた人センスある!」「買ってすぐに読みたい! けどこれ電車の中で読んだら絶対だめなやつだ(笑)絶対噴き出す」「欲しい欲しい! できるなら第2弾、3弾と出して欲しい!」「予約した!! 着くのが楽しみすぎる」と興奮の声が上がっている。また、amazonの「本の人気度ランキング」で同作が1位になったことについて、「人気度ランキング1位に納得。今のギスギスした時代、こういう本が必要なんだ!」など、佐藤のつぶやきが社会の癒しになっているという意見までが上がっている。
佐藤はTwitterの書籍化について「なぜだ。なぜ本になる。なぜ酔いどれ中年オヤジ俳優のどーでもいい呟きが本になる。ダメだ。これが本になってはダメだ。本の威厳が失墜する。阻止せよ。書籍化を全力で阻止せよ。あるいは買え。全力で買え。もちろん、酔っておる」と、まるでツイートのような独特のコメントを寄せている。
さらに佐藤の出演したドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや「ニーチェ先生」で監督を務め、同作のあとがきを担当した福田雄一は「佐藤二朗を褒めるという行為は不本意だし、苛立ちすら覚える行為だが、こんな機会でもないと二度とないと思うので褒めておくと、僕も二朗さんのツイートが大好きだ」と、少し歪んだ愛情で佐藤のツイートを評価した。
現代のストレスフルな世の中で、佐藤のユーモアと悲哀の混じったゆるく熱いツイートが人々を癒してくれているようだ。一冊手に入れて、日々の活力にしてみてはいかがだろうか?
■『佐藤二朗なう』
著:佐藤二朗
価格:980円(+税)
発売日:2016年7月14日(木)
発行:アミューズメントメディア総合学院 AMG出版
発売:山下書店