スイーツなのに糖質ほぼゼロ!? グルテンフリーで美味しいお菓子【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/7/15

『糖質ほぼゼロスイーツ&スナック』(主婦の友社)

 今や、広く知れ渡っている「糖質制限ダイエット」。穀類など糖質の多い食品を減らせば、肉や卵は食べてもいい。カロリーではなく、糖質量を考えて食べること。これが、この糖質制限ダイエットのルールだ。しかし、満腹になればいいというわけではない。美味しいさを感じたい、その時の気分に合ったものが食べたい、というのが、大多数のダイエッターの悩みのはず。

 そこで紹介したいのが、『糖質ほぼゼロスイーツ&スナック』(主婦の友社)。本書には、ダイエット中に食べるなんて……と罪悪感を感じてしまいそうなスイーツがずらり。しかし実は、掲載されているスイーツはすべて、糖質を極限まで減らした“糖質ほぼゼロ”という有難いお菓子なのだ。だが、こういうお菓子で気になるのが、味。本当に美味しいのか、食べたくなる味なのか、実際に作って試してみた。

1、「焼かないクッキー」(P.16)


 まずは、焼かずに作る「焼かないクッキー」。作り方は至って簡単。ボウルに白すりごま、白いりごま、ココアパウダー、ココナッツオイル、ラカントSなどの甘味料、バニラエッセンスを入れてよく混ぜ、型に入れて形を整える。あとはミックスナッツやドライフルーツを埋め込むようにトッピングして冷蔵庫で冷やし固めれば完成。

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 ココナッツオイルは冷えると固形になるため、焼かなくてもちゃんと固まってくれる。ココア味で食べやすく、ごまの食感が楽しい。サイズの割に意外とお腹にたまるので、満腹感も感じることができて満足度も高い。これで糖質1.6g(1切れの6分の1あたり)というから驚き。

2、「レモンチーズクリームのパンケーキ」(P.46~P.47)


 続いては、クリームたっぷりの「レモンチーズクリームのパンケーキ」。卵、甘味料、生クリーム、とかしバター、豆腐粉、ベーキングパウダー、塩を混ぜ、バターを塗ったフライパンで焼くだけ。クリームは、泡立てた生クリームにクリームチーズ、甘味料、白ワイン、レモン汁を加えたもの。上にレモンの皮とピスタチオを散らせば、お店で出てきそうなパンケーキが完成。豆腐粉は、高野豆腐をミキサーで粉末状にしたものを使用した。

 しっとりとした生地に、レモンが香るクリームチーズ味の生クリーム。ダイエット中にこんなもの食べていいの!?と不安になるが、これでも糖質4.9g(1枚あたり)。ご飯1杯が約55gであることを思うと、驚きの低さ。

3、「みたらし風豆乳寒天」(P.60、P.62)


 最後は、キラキラした見た目がこの時期にぴったりの「みたらし風豆乳寒天」。豆乳に粉寒天を加えて加熱し沸騰させたものを、水をくぐらせたバットに流して冷やし固める。タレ部分は、鍋にしょうゆ、甘味料、粉寒天、水を入れて沸騰させ、こちらも容器に移して冷やし固める。あとは切ったり崩したりして器に盛るだけ。

 豆乳寒天の方には何も味付けはしていないが、タレの味がしっかりしているので、一緒に食べれば気分はみたらし。豆乳のほのかな甘みとの相性も抜群。冷たい湯葉を食べているような感覚も少しあったので、山葵(わさび)を加えても美味しかった。糖質量は1人分4.2g。

「ダイエット」というと、どうしても美味しいものが食べられない辛いイメージがあるが、こうやって工夫をすることで、無理することなく美味しいものをしっかりと食べることができる。この『糖質ほぼゼロスイーツ&スナック』には、他にも「卵だけケーキ」や「ティラミス」など、簡単に作れる糖質の少ないスイーツがたくさん。「甘いものが好きでダイエットが続かない!」「太りたくないけど甘いものが食べたい!」という人は、ぜひ本書で美味しく楽しくダイエットに挑戦してみよう!

文=月乃雫