「ホラン千秋」が「滝川クリステル」になれないワケ

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公開日:2016/7/25


 ホラン千秋(27)というタレントの注目度がメディア関係者のあいだで高まっているらしい。

 ウィキペディアによると、アイルランド人の父親と日本人の母親を持つハーフで、青山学院大学文学部英米文学科を卒業。在学中はオレゴン州立大学に留学し、舞台を専攻。留学中は成績優秀者として表されたこともあるという。帰国後に、すべてのキー局のアナウンサー試験を受けるも全敗。近所のスーパーでレジ打ちのアルバイトをしていたが、2011年の秋くらいからタレントとしての仕事が入るようになったのだそう。

 東スポの取材を受けた某テレビ局関係者は、

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「ほとんどスキャンダルもなく、清潔感のあるイメージでキャスター業も務める才女。起用したがるプロデューサーはかなり多い。一部では“ポスト滝川クリステルの筆頭”と言われる。髪型も同じショートボブだし」

 と指摘する。ただ、唯一の弱点は「色気がないこと」なんだとか。

「滝クリとの違いはフェロモンの絶対量。山岸舞彩が引退して、女性キャスター界にはいま、絶対的な存在がいない。ホランに滝クリ並みのフェロモンがあれば、10年は安泰」

 と、前出のテレビ局関係者は「そのためにはベッキーみたいな“ゲス不倫”じゃない、いい恋愛が必要なのでは」なんて余計なお世話の一言を付け加え、ホランの“あと一歩感”を解説する。

 昨今の、ちょっと異性と腕組んで街を歩いただけですぐネット上やセンテンススプリングとかにチンコロされる監視社会的状況のなか、おそらくホランもそう遠くない将来、なんらかの色恋沙汰が騒がれることだって充分にあり得るだろう。……が、はたしてそのスキャンダルが「ベッキーみたいな“ゲス不倫”じゃない、いい恋愛」だったとしても、ホランは“第二の滝クリ”へと“昇格”できるのか?

 私はたぶん無理だと思う。どんなに頑張って“いい恋愛”を積み重ねたとしても、ホランが滝クリのフェロモンを得ることはむずかしい。ホランが滝クリより才覚が劣っているという問題ではない。根本的な資質が別種類のものであるがゆえ、「滝クリの道をまんま歩んでほしい」と周囲が期待すること自体、見当違いなのである。

 共通部分は「ハーフ」と「ショートボブ」、むしろこの2つだけと考えたほうが良い。「ショートボブ」ですら、よくよく見比べてみると滝クリが耳をほぼ隠しているのに対し、ホランのそれはほぼ耳全開。あと、眉毛を含む目つきも、滝クリが何処を向いているのか本音が読めないとろんとした謎めきを秘めているのに対し、ホランのつり上がった眉毛と鋭い眼光には意志の強さ、“頑張り屋さんな感じ”が漲っている。売りが端っから「憂い」と「健全」で真逆なのだ。

 ちなみに東スポは「もともとアナウンサー志望だったことを公言するホランだが、今後滝クリのような“夜の顔”になれるか?」などと、ホランの将来を無責任に案じながら原稿を〆ていたが、それはいわばイチローにホームラン王を目指せ、松井(秀)に盗塁王を目指せと言っているようなもの。彼女には滝クリにはない、新しいアナウンサー像を開拓してもらいたい。

 ただ一つだけ、明らかに滝クリのほうが優れていると断言せざるを得ない点がある。父型がフランス人のハーフであるため、ファミリーネームが漢字、ファーストネームがカタカナという順番になっているのが、より日本人寄りなイメージで、結果「親近感>違和感」といった公式が多少生じてしまっているのではなかろーか? もし、私のペンネームが「山田ゴメス」ではなく「ゴメス勝也(※「勝也」は私の本名)」だったとしたら……ってことである。おそらく、私に関してはなにも変わっていない気もするが(笑)? 

文=citrus山田ゴメス