たった3秒で「腰痛」が治る! 腰痛の原因はあなたの◯◯にあった!テレビで大反響の最新治療法とは?
更新日:2021/2/2
腰に慢性的な痛みを抱えている人に朗報がある。毎日のその辛い痛みとおさらばできるかもしれないのだ! 今まで常識とされていた腰痛の治療法を覆すような画期的提案が登場した。
これまで多くの人を痛みから救ってきた医師の松平浩氏。昨年、「NHKスペシャル『腰痛・治療革命』」で松平氏の腰痛治療法が紹介されるや否や大きな反響を呼んだ。この度、その番組の内容に加筆した『一回3秒 これだけ体操 腰痛は「動かして」治しなさい』(松平浩/講談社)が発売された。ここでそのエッセンスをご紹介しよう。
ギックリ腰になっても動かそう
松平氏の治療法がまったく新しいのは、腰痛のときこそ「積極的に動かす」ということと、「恐怖心をコントロール」する点にある。どういうことか?
まずギックリ腰といえば「安静」と思い込んでいないだろうか。しかし最近の医学界では、痛みがあっても「できるだけ動くこと」「活動的に過ごすこと」が大切だという。
あなたは次の3つのうち、どれがもっとも早く腰痛から回復すると思うだろうか?
(1)2日間、トイレ以外はベッドで安静
(2)腰を前、横、後ろの各方向にゆっくり動かす運動を理学療法士が指導
(3)痛みの範囲内でなるべく普段通りに過ごす
正解は(3)。フィンランドの研究では、腰痛を発症した人を上記3つの群に分けた。その結果、(3)群の患者たちは、腰痛を発症したあとも、腰痛が持続せず、仕事への支障、欠勤日数がもっとも少なくて済んだという。もちろん医師の処方に従った痛み止めや抗炎症剤をきちんと服用することが前提だ。
また「できるだけ動くこと」と言っても、腰をさらに痛める過度な運動のことではない。のちほど紹介する「これだけ体操」で十分なのだ。ではなぜ多くの人が慢性的に腰に痛みを抱えてしまうのか? それは痛みを“脳”で感じているからだという。
その痛みは「恐怖心」が生み出していた!
そもそも万年腰痛の原因とされるギックリ腰も3カ月あれば痛みが消えるとされている。けれども3カ月を過ぎても腰痛が治らないのは、「恐怖心」が刷り込まれているからだ。
この「恐怖回避思考」は、さながら“ウィルス”のようだと松平氏はいう。ギックリ腰など、腰の痛みを発症すると、悲観的な感情、腰を守らなければという、過剰な警戒心を持つ。「また腰痛になったらどうしよう」との思いが頭を占め、腰をかばいがちな生活になってしまう。その結果、体が硬くなって「痛み過敏」の傾向が強まるという悪循環なのだ。
ここで次の質問をチェックしてみよう。
4点以上当てはまったのなら、「恐怖回避思考」のウィルスに感染している可能性は高い。慢性的な腰痛は、「自分自身が引き起こしている」と自覚してもらいたい。
では「恐怖回避思考」から抜け出すにはどうしたらいいのか? それは次に紹介する「これだけ体操」を試してもらい「腰を動かしても大丈夫なんだ!」という感覚を掴んでほしい。これが「脳のリセット効果」を生む。いわば「腰痛脳のリハビリ」である。