疲労回復、食欲アップ!ミョウガ、青じそ…「薬味」を主役にした64レシピ!【作ってみた】
更新日:2016/8/12
「薬味」は、彩りや香りづけ、なくても料理は成り立つと思っている人も多いのではないでしょうか。それは大きな間違いなんです! 実は薬味には料理の味をぐんと引き立てる以外にも、芳醇な香りで食欲をアップさせたり、体にうれしい優れた健康効果もたくさんあるなど、ぜひ積極的に摂っていきたい食材です。そんな薬味を主役級に使った『私の好きな薬味たっぷりレシピ』(藤井恵/家の光協会)が発売されました。ここでは、「みょうが」、「しょうが」、「にんにく」、「青じそ」と言ったメジャー級の薬味をそのまま生で、炒めて、ソースとしてなど、その薬味があるからこそ成立するレシピばかり64品が紹介されています。今回はこの中から、みょうが、しょうが、にんにくを使った3品を実際に作ってみました。
1.サクサクっとした衣が美味しい「みょうがのささ身巻き天ぷら」(P.23)
縦半分に切ったみょうがに、めん棒でたたいて薄くのばした「ささ身」を巻きつけ小麦粉をまぶします。これを、溶き卵、水、小麦粉を混ぜ合わせた衣にくぐらせ、180℃の揚げ油でからりと揚げれば完成です。
1品目は、これから旬を迎えるみょうがを使ったレシピです。みょうがというと、薄切りにしてそうめんなどにのせて食べることが多かったりしますが、ここでは、大きな塊のままささ身を巻きつけて揚げるという、斬新な天ぷらになりました。サクサクっとした衣と、加熱されて少し甘みが出たみょうがとの相性がバッチリで、みょうがの新しい使い方に出会えた一品でした。お酒のつまみにも、ささ身で巻くことで主菜にもなりますよ。
2、ピリリとした刺激がクセになる「新しょうがとひじきのじゃこ炒め」(P.48)
ごま油を熱したフライパンに、湯通ししたひじきとちりめんじゃこを入れて炒めます。全体に油が回ったら湯通しした新しょうがを加えてさっと炒め、最後に酒、みりん、塩を加えてざっと炒め合わせれば完成です。
こちらもこれから出回ってくる新しょうがを使ったレシピです。しょうがというと、すりおろして使うことが多いですが、ここでは、薄切りにしたしょうがを炒めてそのまま食べるという、ちょっとチャレンジングな一皿です。イメージとしてはれんこんとひじきの炒め物的な感じですが、しょうがを使うことで、ピリリとした刺激がありながらも、ほんのり甘い味付けとマッチして美味しい! ささっと炒めたことで、香りがより引き立ち、食欲がそそられる炒めものでした。
3、食べた瞬間口に香りが広がる「じゃがいものにんにくマヨネーズ」(P.78)
ボウルに卵黄、塩、すりおろしたにんにく、酢、サラダ油を加えて、その都度よく混ぜ、なめらかな状態にします。これを、蒸したじゃがいもにかけて粗びき黒こしょうをふれば完成です。
3品目はこれからの季節の体力作りのためにも摂りたいにんにくを使った一品です。こちらは、すり下ろしたにんにくを生のまま使ってマヨネーズを作り、それをじゃがいもにかけて食べるという、シンプルなレシピです。ただ、にんにくは少量でも香り効果は抜群にあるので、そのソースをかけると、食欲そそる香りが広がり、その香りだけでじゃがいもをパクパク食べられそうなくらいでした。このソースは他にも、焼いた肉などにかけても美味しいですよ。
薬味をもっと有効活用して、料理の幅を広げよう
薬味自体は好きで、よく料理に添えて使ったりはするけど、それでしか使わないので、最後まで使い切れずに捨ててしまったという人も多いのではないでしょうか?でも薬味だってちゃんと主役をはれる食材であることを本書が証明してくれました。薬味をうまく使いこなせば、きっと料理の幅が広がるはずです。さぁ今日から薬味のある生活を始めてみませんか?
文=JUNKO