10歳の男の子がつぶやく言葉が「深すぎる…」とネットで話題沸騰!

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更新日:2016/9/12

 ネットでつぶやく言葉が「深すぎる…」と話題沸騰。「小さなからだの哲学者」と呼ばれる 10歳の男の子が書いた自己啓発本『見てる、知ってる、考えてる』が、2016年8月22日(月)に発売された。

 ある日のこと、本を書きたいと思い立った当時9歳の男の子・中島芭旺(なかしま・ばお)くん。バオくんはお母さんのフェイスブックアカウントを勝手に使って、出版社の編集者に「僕の経験を本にしたいんです」とメッセージを送った。

 突然、メッセージを受けとった編集者はびっくり。とりあえずバオくんと会ってみることに。そして、話を聞いてみると、小学校には通っていなくて、読んで「おもしろい!」と思った本の著者の講演会にひとりで出かけていって、自分で勉強しているのだとか。

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 「どんな本を書きたいの?」と尋ねても、具体的なイメージがあるわけでもない。そこで編集者が「なんでもいいから、思いついた文章を僕に送ってみてくれる?」とバオくんに宿題を出した。すると笑顔で「はい!」と元気よく答えたバオくん。さっそくその日から「文章」が送られてきたそうだ。

 そうやって始まった、バオくんと編集者のメッセージとメールのやりとりから、同書が誕生した。載っている文章は、すべてバオくんの書いた原文のまま。誤字を訂正し、句読点を入れ、改行箇所を変えた以外、一切内容に手を加えられていない。なぜなら、10歳の男の子の「感じたまま」「ありのまま」が最も伝わるかたちだったからだ。ここで、そんなバオくんの文章をいくつか紹介しよう。

「動物や植物の命を頂きながら人間は生きている。嫌いだけど食べるなんてひどい。嫌いなら食べなくていい。好き嫌いを無くそうなんて、ひどい話。命を頂くのだ。感謝して頂くだけだ」

「無いを体験すると、普通だと思っていたことがありがたくなる。ご飯が食べれない ご飯を作ってくれないを体験すると、ご飯を食べれる ご飯を作ってくれるがありがたくなる」

「おなじばしょでも ちがうほうこうをみれば またちがうけしきがみえる」

 10歳の子供にしか書けない言葉。10歳の子供とは思えない言葉。そんなまっすぐで、時に深くて含蓄のある言葉が、ページをめくるたびに胸に飛びこんでくる一冊だ。

中島芭旺(なかしま・ばお)
2005年生まれ。10歳。小学校へは通学せず、自宅学習という方法をとっている。「自分で選択して学習」「好きな人から学ぶ」がモットー。9歳のときから著名人のセミナーにひとりで出かけるようになり、あるとき本を出すことを決意、10歳にして初の著書『見てる、知ってる、考えてる』を刊行することになった。

※掲載内容は変更になる場合があります。