吉田沙保里の「迷わない力」を育てた、吉田家独自のルールとは
公開日:2016/8/30
リオ五輪で、多くの感動と勇気を与えてくれたレスリング女子日本代表の吉田沙保里。悲願の金メダルとはいかずも、銀メダルという華々しい成績を残し、その強さに誰もが魅了された。ひたすら挑み続けてきた彼女の姿に迫った『迷わない力―霊長類最強女子の考え方』が、2016年7月23日(土)に発売されて以来、注目を集めている。
「この考え方は違うとか、これには共感できないと思うところがあっても、『ああ、吉田沙保里はこうなんだ』と思って優しい目で見てください。同じように、『吉田さんがこういっているから、私もこうしなくちゃ』と、慌てて考えを変える必要なんてぜんぜんない。もちろん、参考になると思ったらどんどん真似してくれてかまいません」(同書あとがきより)
同書は、吉田の得意分野であるレスリングやトレーニングのことから、人生相談まで、彼女の筆の向くまま気の向くままに書かれている。そして、彼女の考え方や生き方は、亡き父はじめ吉田家の人々に、とても影響を受けているということがあらためてよくわかるよ。
中学二年生の時に骨折した際に、手首から突き出たボルトを削ってでも試合に出ろと言われたというエピソードなど、一般家庭などではあまり見受けられない仰天話も飛び出すが、「ここに書いたことは、私や私の育った吉田家の正解だということです」と、同書でも誇らしげに語る吉田。厳しい環境の中で、折れずに向き合ってきたからこそ、彼女はあそこまで強くなれたのかもしれない。
そんな吉田の勝利の方程式も見どころだが、レスリング上で戦う戦士ではなく、一人の女性としての一面が見えるお悩み相談室も必見。人生や仕事のことだけでなく、恋愛についても語っており、彼女の素顔を垣間見ることができる。
※掲載内容は変更になる場合があります。