美人の顔すらも醜く変える! 嫉妬を今すぐやめた方がいい理由とは?

暮らし

公開日:2016/9/2


『「嫉妬する女はブスになる」問題』(サンマーク出版/柊りおん)

 人生のなかで、嫉妬をすることは何回もある。「自分よりもイケてない女のほうが早く結婚する」、「要領のいい姉、もしくは妹ばかりを親がかわいがる」などなど、その理由は人それぞれだが、誰しも一度は経験があるだろう。しかし、実はその嫉妬が自分の顔、ひいては健康にまで害を及ぼすということを知っている人は、ごくわずかだ。

「嫉妬する女はブスになる」問題』(サンマーク出版/柊りおん)には、その嫉妬という感情の扱い方によって変化する、「嫉妬ブス」と「感情美人」の驚くべき差が満載。さらに嫉妬に振り回されずうまく付き合うことで、自分の成長の糧にできるというエッセンスを、ジェラシーマネジメントの第一人者・柊りおんが教えてくれる。

 著者は、感情マネジメントの講演や執筆を行う、感情美人デザイナー。離婚や、育児、介護を同時に経験し、自身も嫉妬という感情に振り回され「嫉妬ブス」であったと語る彼女の言葉は、とても力強く、また軽快な語り口で嫉妬がもたらす効果について解説してくれる。モデルやアイドル並みにかわいい女性でも、「ブス」と定義するという言葉は、潔くて爽快感すら感じてしまう。

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「嫉妬ブス」というのは、人生の善し悪しや感情の起伏を他人のせいにして、周りも自分も傷つけてしまう人だと、著者は語る。その一方で、「感情美人」は、自分の人生と感情に責任をもち、自分も周囲も一歩離れた場所から、俯瞰で見ることができる人。嫉妬感情を持つことはまったく問題ではなく、その取扱い方で「ブス」になるか「美人」になるかが決定されるのだから、気が気ではない。具体例を挙げながら、「嫉妬ブス」になりやすい人を解説する章では、誰もが「経験したことがあるし、これは私だ」と思わず自分を重ねて見てしまうだろう。しかも嫉妬という感情は、ホルモンにも影響を与え、感染症やうつ病になるリスクも高くなるという。さらには免疫力が落ち、外見にも影響が出ることも。そうなるといったいどうすれば、この感情に身を焼かれずに済むのだろうか。

 嫉妬を感じたときに見直すべきは、「心のレンズ」がくもっているかどうか。この「心のレンズ」がくもっていると、他人に対して自分よがりな見方しかできなくなり、そこから嫉妬、相手に対する攻撃、自身を苛むという悪循環が生まれる。さらに「心のレンズ」がくもるのは、自分自身が変化を恐れているからだと、著者は教えてくれる。「心のレンズ」を正しく磨くためには、変化を恐れず、一歩引いた視点から物事をとらえること。すると多くの人は嫉妬から解放され、「感情美人」となり、穏やかで幸せな日々を過ごすことができるらしいのだから、改めて今自分がどんな「心のレンズ」を持っているのか、自分自身で確かめてみてほしい。

 本書では、さらに「嫉妬ブス」から攻撃を受けた際や、妬みの感情を向けられた時の対処法についても解説。特にSNSが発達している今日日、周囲と自分との環境の差についつい相手を妬んでしまい、本人が知らないところで相手を攻撃することもあるのだから、女性というのは本当に怖いものだと思う。それでも人と嫉妬の感情は、うまく切り離せないもの。嫉妬の業火に身を焼かれてしまう前に、一度自分が「嫉妬ブス」ではないか、本書を読みながら自問してみてはいかがだろうか。

文=椋鳥