ことばのパワースポット「ことだま」の秘密を知って自分を変える! 人の運勢も変えてしまう!「ことだま」のパワーを使いこなす1冊
公開日:2016/9/8
言葉の音には魂が宿るという意味の「言霊(ことだま)」。日本では古くから、五十音すべての音に意味が込められており、言葉を声に出せば、物事が現実になると考えられてきた。『願いが叶うことだま帖 言うだけでしあわせに近づく!』(天馬 黎:監修/自由国民社)は、唱えるだけで、運が引き寄せられるという「ことだま」のすべてがわかる一冊だ。「ことだま名前うらない」を確立した天馬黎氏は『古事記』の音の響きに魅せられたことから、ことだまの読み解きをはじめた「ことだま研究家」。ここで、本書から自分の開運ポイントの見つけ方を紹介しよう。
実現したい未来を、ことだまが引き寄せる
言葉の持つ意味と役割は、「かな」文字の母音と行から、ひも解ける。「ことだま」のパワーを発揮させるためには、音の持つ意味を理解し、言葉を声に出すことが大切だ。ポジティブで愛に満ちた言葉を相手に伝えたり唱えたりすれば、良い振動が身体や心を揺さぶるため、気の巡りがよくなり運気は向上する。逆にネガティブな言葉は、投げかけられた相手だけでなく、発した本人の運気も下げるので要注意だ。
運気をアップさせる、ことだま
金運・恋愛運・仕事運など、運気をアップさせる「ことだま」がある。意味を理解して発することで運を引き寄せる効果があるので、意識的に使ってみたい。たとえば金運アップに効くことだまは、「あっぱれ」「おかげさま」「たまさか」など。特に優れているのは、「やおろづのかみ(八百万神)」。この7つの音は獲物を捕るための響きが満たされているバランスのいい「ことだま」だという。また、恋愛運アップに効くことだまは、「あいむつみ」「はんなり」「ときめき」など。巫山(みこ)の意味がある「たまよりひめ」は、神社で御朱印をもらうとことで、さらに恋愛運をアップさせるという「ことだま」だ。
また、神主さんが神様に向かって宣る(のる)祝詞(のりと)は、邪気を祓い、気の巡りを安定させる「ことだま」だそう。本書に掲載されている祝詞を、神社の参拝時や神棚の前で唱えると、より神のご加護を得られるという。
「名前」は、自分の「取扱説明書」
神様が宿るとされている「名前」には開運のヒント、幸せになるためのヒントが隠されている。五十音のことだまから、名前に込められた運命や役割をひも解き、自分の本質を知り、人との出会いや日々の出来事を楽しもう。名前の一文字目の「ことだま」には、性格や運勢を表すもので、とくにパワーが強いものだという。ほかの文字からは、使命、才能、他人から見た印象などがわかる。
古代から、日本で脈々と受け継がれてきた「ことだま」。日本人のDNAに組み込まれてきた「ことだま」を唱えることで、穢(けがれ)を祓(はら)い、自分の願う未来を引き寄せることができるのだ。『願いが叶うことだま帖 言うだけでしあわせに近づく!』は、知れば知るほど奥深い「ことだま」のパワーに引き込まれる一冊だ。
文=泉ゆりこ