今さら聞けない8大文学賞―世界の文学賞から読み解く現代小説の今

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/13

 芥川賞に直木賞、ノーベル文学賞まで、8つの賞から文学の最先端をのぞく、史上初の世界文学賞ガイド『世界の8大文学賞~受賞作から読み解く現代小説の今~』が2016年9月23日(金)に発売される。

 同書では、『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の翻訳で知られる都甲幸治を中心に、芥川賞作家や翻訳家、書評家たちが一同に会し、世界の文学賞とその受賞作品について熱く語っている。

 芥川賞、直木賞、ノーベル文学賞といったメジャーなものから、各国の代表的なものまで、また、歴史あるものや最近設立されたもの、賞金が1億円を超えるものや1,500円くらいのものまで、世界に数多く存在する文学賞の中からとびきりの8つを選び、受賞作品について解説。今回はその内容のほんの一部を紹介しよう。

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・これを獲ったら世界一? 「ノーベル文学賞」
都甲幸治×中村和恵×宮下遼
登場作家:アリス・マンロー、オルハン・パムク、V・S・ナイポール

・日本で一番有名な文学賞「芥川賞」
都甲幸治×武田将明×瀧井朝世
登場作家:黒田夏子、小野正嗣、目取真俊

・読み始めたら止まらない「直木賞」
都甲幸治×宮下遼×石井千湖
登場作家:東山彰良、船戸与一、車谷長吉

・当たり作品の宝庫「ブッカー賞」
都甲幸治×武田将明×江南亜美子
登場作家:ジョン・バンヴィル、マーガレット・アトウッド、ヒラリー・マンテル

・写真のように本を読む「ゴンクール賞」
都甲幸治×藤野可織×桑田光平
登場作家:マルグリット・デュラス、ミシェル・ウエルベック、パトリック・モディアノ

・アメリカとは何かを考える「ピュリツァー賞」
都甲幸治×藤井光×谷崎由依
登場作家:ジュンパ・ラヒリ、スティーヴン・ミルハウザー、エドワード・P・ジョーンズ

 ほかにも受賞作品の傾向分析や、あっと驚く選考の裏話までもが飛び出し、あなたの知的好奇心を大いに刺激してくれることだろう。さらにカバーイラストは『刀剣乱舞』のキャラデザインでおなじみの、しきみが担当する。

 9月30日(金)には発売記念イベントも開催されるので、こちらもお見逃しなく。
⇒都甲幸治×中村和恵「文学賞から見える世界文学の最前線」

※掲載内容は変更になる場合があります。