石田ゆり子のような、透明感とツヤを手に入れたい! 健やかさ、清潔感、知性を引き立てる大人メイク とは?

美容

公開日:2016/11/28

『大人のMake Book』(岡野瑞恵:著、石田ゆり子:モデル/ワニブックス)

 若い頃と、ずっと同じメイクをしていませんか? ハリのない肌、まぶたのゆるみなど、年齢による顔の変化を感じるようになったら、「大人のメイク」が必要です。目指すメイクは若作りではなく、大人の女性ならではの健やかさ、清潔感、知性といった魅力を際立たせるメイク。『大人のMake Book』(ワニブックス)は、数多くの女優、タレントから指名を受け、大人の女性から最も注目されているヘア&メイクアップアーティスト・岡野瑞恵(おかの・ともえ)さんの初のメイク本です。モデルは岡野瑞恵さんがメイクを手がける女優の一人でもある石田ゆり子さん。いくつになっても透明感のある女優さんです。

 岡野さんが大人メイクの一番のポイントと考えているのが「肌作り」です。石田ゆり子さんをモデルに「肌作り」が進められていく様子は、とてもわかりやすく、私もすぐに実践してみたくなりました。

 大人の肌作りに挑戦してわかったのは、若い頃とは、メイク用品の使用方法が違うということです。たとえば大人の「下地」に、色は必要ないそう。光のベールで肌をカバーすることで、透けるような大人肌を作るのです。シミやクマを隠すためのコンシーラーは、小鼻の赤みや口角のくすみを消すことで、清潔感を生みだすために使います。清潔感あっての、「透明感」ですから、コンシーラーは大人メイクの重要アイテムですね。大人肌に必要なリキッドファンデーションは、カバーしようと思わずに、顔全体が明るく、つややかになるように軽くのせるだけでよいのですって。

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 とても驚いたのは「仕込みチーク」。チークを仕込むなんて初めて聞きました! しかも「血色レッド」を、下地作りの途中で「仕込む」のです。チークと兼用できる真っ赤な口紅を、頬にポンポンとのせていくと、大人の顔に「赤」は意外になじむという発見がありました。ベースメイクの最後は、肌のきめを細かく見せるパウダーです。多いとマットになり老けてみえるので、ついていないのでは? というくらいが大人メイクの正解だそう。

 さて初挑戦の大人のベース作り。石田さんの写真どおりに丁寧に進めていくと、なんと私の顔にも、大人の女性の充実感を思わせる「ツヤ」が出て、しかもホッペには透明感のある女優さんに必ずある、丸い光まで出現!「仕込みチーク」の生みだす自然な血色と立体感もよい感じです。

 本書には、TPOに合わせてのベースメイクや、パーツごとのメイクアップも紹介されています。メイクアップも試してみましたが、簡単に自分の望む大人顔が作れました! 「もう若くないから、なんて思わないで。メイクの力で美しくなるのはこれからです」と岡野さんの述べるように、大人の女性として生きていくのが楽しみに思えてくる一冊です。

文=泉ゆり子