忙しさで”お金の不安”から逃げてない?人生の目的とお金の増やし方がわかる「7つの質問」
更新日:2016/10/31
ストレス社会との闘いで、「自分は何のために生きているんだろう?」と人生の目的がわからなくなることってよくありますよね? そんなときにおすすめしたいのが、『見える化すればお金は増える! 書き込むだけでみるみる貯まるマネバナノートの作り方』(長岐隆弘/集英社)。本書では、自分自身の「お金の考え方」を良い方向に、「お金をコントロールする人生」へ転換する方法が紹介されている。
著者は、数年前まではメガバンクの行員で、長時間労働と過度のストレスが原因で休職。やがて不動産投資をきっかけに資産を増やし、その過程で得た考え方やノウハウについての書籍をこれまでに9冊出版してきた。主宰するコミュニティでは、450名以上の会員とお金について考え、今ではお金に関する不安や悩みは一切なく、人生をいかに充実させるかを目的に日々楽しく生きているそうだ。
ちなみに、本書での「マネバナ」とは、「マネーの話をしよう」、「マネーの花を咲かせよう」(=お金持ちになろう)という二つの意味をかけて作った造語で、マネバナで目指すのは、自分の人生を「見える化」することだ。
「マネバナは、誰とやってもいいのですが、最初は家族がおすすめ。人生のパートナーがどんな未来を目指しているのか、どんなことに価値を感じているのかは、お互いに知っておくべき。結婚して子供が生まれると、どうしても子供の成長が中心の場当たり的なライフプランになりがち。そんなときに夫婦でマネバナがシェアできていれば余計な不安を抱かずにすみ、子育てのための結婚生活ではなくなる」と著者はもっともなアドバイスをする。
やり方は、とてもシンプル。“ノートに質問を書いて、それに答える”ただ、それだけ。繰り返し行うだけで、自身の変化に気づき、お金に対する考え方や目的、目標がだんだんと明確に。実現に向けての行動、お金の使い方や活用方法に一貫性が出てくるのだ。
思考を見える形で記録すると、お金の不安から解放され、人生の楽しさを味わえるようになるという。早速、ノート一冊とペンのご用意を。
それでは、まずは「仕事に対する考え方」のチェック。
「Q1 高額な給料を保障してくれれば、仕事は一生懸命頑張る?」「Q2 福利厚生や保障がしっかりしている会社なら安心?」「Q3 年収1000万円のサラリーマンに憧れている?」「Q4 仕事のキャリアアップのために資格を取ろうと思っている?」「Q5 35年間サラリーマンを勤めあげれば、老後の生活は安泰だ?」「Q6 老後のためにコツコツ貯金をしている?」「Q7 働いてもらったお金こそ価値があると考えている?」
回答が「イエス」の場合、
Q1は、労働者マインドから自由になることが必要。「お金をたくさんもらえれば安心」などという考え方自体が、常に不安を抱えて生きていくことに。
著者は「お金は自分が自由でいるための道具であると割り切ることが、現代社会を生き抜くためにはふさわしい考え方」と述べている。
Q2は、「大企業志向」かどうか。それが今の世の中ではかえって幸せに生きる可能性を狭めているそうだ。
Q3は、年収が高ければ、幸せになれると思っているか。ある統計調査によると、実際にサラリーマンで1000万円以上の年収を得ている人は、全体の3%程度。家族とゆったり豊な暮らしがしたいのであれば、田舎で300万円のほうが実現可能かもしれない。
Q4は、資格をとって収入を増やそうと考えているか。もちろん、自分が本当にやりたい仕事があり、必要でとる資格には意味があるが、「とりあえず資格を取っておこう」という考え方には、何の価値もないという。
Q5は、「将来のライフプラン」について。今を生きる私たちは、今にふさわしい形の新しい考え方を持つ必要がある。その一つに、「401K」という制度がある。これは、将来の年金給付額があらかじめ確定されている「確定給付年金」に対して、毎回の拠出額(掛け金)があらかじめ確定されている一方で、将来の給付額がその運用結果によって決定される「確定拠出年金」のことで、自分自身の運用によって、将来に備える年金制度だ。
厚生労働省の統計によると、上場企業の退職金平均支給額は約2500万円。年金の受給額も減額となり、支給開始時期も引き上げられ…、ということで、今後は年齢に関係なくお金が稼げることが大事に。
Q6は、「資金運用」について。コツコツ貯金をしたとしても、老後は不安なまま。貯金ではなく、月にいくらかでも確実に入金してくることを考えたほうがずっと安心だ。
Q7は、「お金の稼ぎ方の価値観」について。1万円、どんなに一生懸命働いて稼いだのも、不動産投資で稼いだのも、道端に落ちていて手に入れたのも、同じ価値であることは間違ない。でも、どんなにたくさんのお金を稼いだとしても、「感情」が満たされなければ、幸せを感じることができない。しかし、ここで、「額に汗を垂らす」が、「プラスの感情」で働いているのであれば、もしかしたらお金の稼ぎ方は見直してみたほうがいいのかもしれない。
以上、この7つの質問で、これまでの「アタリマエ」や「常識」が少々崩れてきただろうか?
そして、次の「究極の7つの質問」で、“お金持ち”への道を歩むことができるように!?
「Q1 あなたの両親のお金の価値観は?」「Q2 お金に対するターニングポイントは?」「Q3 あなたの人生の目的は?」「Q4 人生の目的のためにしていることは何?」「Q5あなたにとってお金とは?」「Q6 あなたの毎月のキャッシュフローはどのくらい?」「Q7 あなたの純資産額はどのくらい?」
本書では、詳しい解説のほか、答えやすいように、質問にはそれぞれ3つの段階ある。また、コミュニティの方の回答例や、著者と共に教鞭を執る講師たちのマネバナノートなども公開しているので、実際にあなたが書きこんだノートを見ながら、ぜひ本書でチェックしてみよう。
文=Sachiko