クマのプー生誕90周年記念!! 原作者一族もお墨付きの公式続編発売『クマのプー 世界一のクマのお話』

エンタメ

公開日:2016/10/31

 世界一有名なクマのキャラクター・クマのプーが、今年で生誕90周年を迎える。これを記念して、シリーズ最新作『クマのプー 世界一のクマのお話』が2016年10月31日(月)に発売された。

 同書は、1926年10月14日に『クマのプー』を発表した、原作者A.A.ミルンの一族が正式に認めた、シリーズ最新書き下ろし公式続編。そして今回、クマのプー生誕90周年となる2016年10月に、イギリス、アメリカ、日本に初登場。原作の画風を踏襲した130点以上の描き下ろしカラーイラストが収録され、100エーカーの森を舞台に、全世界のファンが待ち望んだプーと仲間たちの新しい物語がくり広げられる。

 今回、イギリス生まれの本書を日本語に訳し下ろすのは、『カラフル』『DIVE!!』など、数々の児童書や小説を世に送り出してきた、作家の森絵都氏。クマのプーの訳を手がけるにあたり、「プーを心に抱いて生きるのは、自分の中に、かげりを知らないハチミツ色の日向を囲いつづけることだと思う。」というコメントを寄せている。

advertisement

 また、これまで数々の翻訳や児童書を手がけ、自身もクマのプーが大好きという作家・江國香織氏は、「この特別な読書の、愉しさとなつかしさ。そうだった、ここはこういう場所だった、と、思いだせるよろこび。」と絶賛している。

<登場するなかまたち>
左から、イーヨー、オウル、ティガー、カンガ、ルー、ウサギ、コブタ、プー、クリストファー・ロビン。だれもがしっている、100エーカーの森のなかまたち。

    img02
    (C)The Trustees of the Pooh Properties 2016
    img03
    (C)The Trustees of the Pooh Properties 2016
    img04
    (C)The Trustees of the Pooh Properties 2016
    img05
    (C)The Trustees of the Pooh Properties 2016

 春夏秋冬の四つの章の中で、いつも一生懸命なクマのプーは、川や雪を見て、大冒険に繰り出す。でも、どこか間の抜けた勘違いをして落ち込むことも。しかしどんな時も、最後にはかならずクリストファー・ロビンがやってきて、プーのことを抱きしめてくれる―。

 プーを愛する子どもたちと、かつて子どもだった大人たちに向けて届けたい同書は、文章がすべてふりがな付きのため、親子揃って楽しむことができる。

 さらに同書にある「冬の章」では、シリーズ初登場の新キャラクター「ペンギン」も登場する。はじめてペンギンに出会ったプーがどんな行動を取るのかにも注目だ。

    img06
    (C)The Trustees of the Pooh Properties 2016

原案:A.A.ミルン
1882年、ロンドン生まれ。詩人、小説家、演劇脚本家。風刺漫画雑誌『パンチ』への寄稿を経て、1923年、詩篇『テディベア』内に登場したクマをモデルに、1924年に詩集『ぼくたちがとてもちいさかったころ』、1926年に小説『クマのプー』を上梓した。

キャラクター原案:E.H.シェパード
1879年、ロンドン生まれ。イラストレーター、漫画化。風刺漫画雑誌『パンチ』で活躍。クマのプーを描いたイラストは世界中からの賞賛を浴び、高い評価を不動のものとした。

「秋の章」作者:ポール・ブライト
絵本作家、詩人。2004年、デビュー2作目の『Quiet!』で第5回ブルーピーター児童文学賞候補。2007年『I’m Not Going Out There!』で第13回ストックポート児童文学賞受賞。2010年『Crunch Munch Dinosaur Lunch』で第30回チルドレンズ・ブック賞候補。

「冬の章」作者:ブライアン・シブリー
作家、アナウンサー、放送作家。著書に『クマのプーさんの世界』など。ほか『クマのプーさんスケッチブック』と『The Pooh Book of Quotations』を編纂。ミルンとシェパードに関する評論、講義、放送も手がけた。

「春の章」作者:ジーン・ウィリス
5歳から物語を書き始め、300冊以上を執筆。主な著作に『まほうの森のプニュル』、『Dr Xargle’s Book of Earthlets』など。2003年第21回スマーティーズ賞、2007年第27回チルドレンズ・ブック賞受賞。2003年第33回ウィットブレッド賞候補。ほか、受賞歴多数。

「夏の章」作者:ケイト・ソーンダズ
小説家、児童文学作家。著作および受賞歴多数。主な著作に『Beswitched』、『The Whizz Pop Chocolate Shop』など。2014年、『砂の妖精』の続編『Five Children on the Western Front』で第15回コスタ賞を受賞。

絵:マーク・バージェス
作家、児童書挿画家。シェパードの原案を踏襲した画風で、『プーさんの森にかえる』の挿画を手がける。

翻訳:森 絵都
1968年、東京都生まれ。1990年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞。『いつかパラソルの下で』『DIVE!!』『みかづき』など著書多数。

※掲載内容は変更になる場合があります。