君島十和子のキレイの秘訣は“部屋のそうじ”にあった! 愛用のキッチン道具から冷蔵庫の中まで自宅を初公開!
更新日:2016/11/28
「こんにちは、君島十和子です。2016年5月30日に50歳になりました」。『十和子道』(君島十和子/集英社)の表紙を飾るのは、くっきりとした目元でヴィーナスのように微笑む著者本人だ。「美を育むのは、メイクやコスメではなく生き方そのもの――その“生き方”を知りたいと密着取材した」のが本書である。帯には「“奇跡の50歳”のライフスタイルを初公開!」とあるように、衣装はオール私服。実際に使用しているコスメやバッグなどの私物はもちろん、キッチンの収納からクローゼットの中に至るまで、まさに君島家のすべてが本書では公開されている。
身長165cm、体重46.5kg、体脂肪率16%のスリムな体をキープするため、家では家政婦を雇いエステ三昧の日々――と思われがちだが、その答えはすべてNO! 収録されている400点の写真では、著者が仕事も家事も休む間もなく奮闘する様子を垣間見ることができる。
しかも驚くべきは、家事のクオリティ。そんじょそこらの主婦とは比較にならない、プロ級レベルであることだ。
例えば“掃除という自分磨き”から始まる第1章。掃除は「やったらやった分だけ確実にキレイが返ってくる『100%報われる努力』」だからこそ、君島家では毎日欠かさず台所のふきんを固形石けんでゴシゴシと手洗いすることで白さをキープ。しかもキッチンやお風呂などの水回りは、水滴厳禁。一滴残らず、専用のふきんでしっかりと水滴を拭き取るという。「掃除もアンチエイジングも、敵は『面倒くさい』という怠惰」だと言われてしまうと、自らの怠け癖を反省するばかりだ。
さらに「50年も生きていると『部屋のキレイと自分のキレイはリンクする』ことや『キレイな部屋が美人をつくる』という、まことしやかに囁かれる相関関係が真実」であることがわかるという。「部屋と暮らしを美しく保つことで生まれる“自信”は女性を必ずキレイにする」からこそ、リビングには白い椅子やクッションなど、色の刺激を抑えた電化製品や雑貨がスッキリと並べられている。確かにご主人の誉幸さんと夫婦揃ってくつろぐ姿は、まるで映画やドラマのワンシーンのようだ。結婚生活も20年。部屋と暮らしを美しく保ち続けることも、夫婦円満の秘訣かもしれない。
もちろん、本書では美や健康へのこだわりも徹底取材。手のひらを使って「真皮に届いて!」と念じながらスキンケアする様子や、美髪ケアでは愛用する4本のヘアブラシでグイッと頭皮をマッサージする様子も紹介されている。また1日2回体重計に乗り、さらにスマホの“自撮り”で、常に他人から見える自分をチェックすることも欠かさない習慣だという。
この他にページ下には、「Towako’s美語録」も掲載 。「忙しい、面倒……言い訳ばかりしていると、キレイはどんどん遠ざかります」「ボディは魂の容れ物、愛し、労ってあげましょう」など、美と真剣に向き合う十和子スピリッツを垣間見ることができる。ありのままに全力で生きる無敵のヴィーナスの生き様に、ノックアウトされっぱなしの一冊だ。
文=富田チヤコ