『君の名は。』新海誠監督・商業デビュー作『ほしのこえ』ノベライズ作品が新装版で登場!「う、美しすぎる装丁…! 映画の感動が蘇る」と大反響

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更新日:2016/11/30

 興行収入190億円を突破し、ジブリ映画『もののけ姫』や『ハウルの動く城』にも迫る勢いで大ヒットを飛ばしている映画『君の名は。』。同作の監督・新海誠の商業デビュー作である『ほしのこえ』をノベライズした小説版も「面白い!」と大反響を呼んでいる。さらに新装版の『小説 ほしのこえ』が2016年11月17日(木)に発売され、「う、美しすぎる装丁…! 映画の感動が蘇るわ」と話題沸騰中だ。

 新海の出発点ともいえる商業デビュー作が、ほぼ一人で作り上げたというフルデジタル短編作品『ほしのこえ』。新海は2000年の初夏に会社勤めのかたわら制作を開始し、2001年に会社を退職するとともに本格的に制作に専念。2002年2月にようやく完成させた。物語は、携帯メールをモチーフに、宇宙と地球とで離ればなれになった少年と少女の姿を描いている。中学3年生の夏に国連宇宙軍の選抜に選ばれた長峰美加子は、仲のいい同級生の寺尾昇に別れを告げて宇宙へと旅立つ。一方の昇は普通の高校生となるが、その後もメールでのやり取りを続けた。次第に宇宙と地球でのメールのやり取りに時間がかかるようになり、昇はひたすらメールを待っているだけの自分自身に苛立ちを覚え始める――。

 壮大な遠距離恋愛を丁寧な描写で描いた作品には「まるで美しい詩を読んでいるような作品、個人制作でこのクオリティは凄い!」「2人の切ない気持ちに感情移入しまくり…のめり込んで観ました」「こんな繊細に人の心を描いた作品に出会えて良かった」「遠距離恋愛をしている自分としては100%の共感しかない!」と絶賛の声が上がった。そして同作は「第1回新世紀東京国際アニメフェア21 公募部門優秀賞」をはじめ多数の賞を受賞するなど華々しいデビューを彩った。

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 2002年7月には、「MF文庫J」シリーズ第一弾として、「ほしのこえ」のノベライズ版『ほしのこえ The voices of a distant star』が発売された。筆を執ったのは、ロールプレイングゲーム「イース」シリーズのノベライズで知られる大場惑。“遠距離”や“携帯でのやりとり”といった『君の名は。』にも通じるエッセンスが込められているため、『君の名は。』に少しでも心奪われた人であればその原石を見つけることができるはずだ。さらに大場のノベライズ版では、原作アニメのその後の描写も描かれており、原作の『ほしのこえ』を見てその後の結末が気になった人も満足できる内容となっている。そして、2009年12月には「MF文庫ダ・ヴィンチ」から、前作に加筆修正を加えた形で新装版が刊行された。

 これらに触れた読者からは「小説版ならではの細やかな描写がすごく嬉しい!」「アニメを見ていて抱いた疑問が小説で解消されて、より物語世界に入り込むことができた」「アニメで見て知ってるから感動は薄れるかと思ってた…けどラストでやられた~!」「アニメ版見ていた人は必見! 小説であの物語は完全になった! アニメ見たのに小説で涙が止まらなかった」と絶賛の声が続出した。

 そして2016年11月17日(木)に再び新装版が発売されたのだが、表紙に描かれているのは自転車にまたがる昇と、その自転車の後ろに乗る美加子の姿。その後ろでは夕日が空を赤く染める中に7つの飛行物体が白い飛行機雲を描いている。映画「ほしのこえ」の場面を切り取った表紙に「なんて切ない表紙なの…この表紙を見ただけで2人の遠距離恋愛を思い出して胸が熱くなる」「中学時代の2人の姿かな、見てるだけで涙が出そうになる」「ノベライズはもう持ってるからって思ったけど、この表紙見たらもう手に入れずにはいられない!」「小説版気になってたけど、この装丁見たら一気に読みたくなった」といった声が。

 映画「ほしのこえ」に感動した人は勿論、『君の名は。』に心揺さぶられた人は、ぜひとも『小説 ほしのこえ』一読することをオススメしたい。