足のむくみは、血管にトラブルが起きているサイン!? 足がむくむ、だるい、かゆい…、当てはまったら要注意! 潜在患者1000万人以上の「下肢静脈瘤」って?

健康・美容

公開日:2016/11/29

 むくみをはじめとする足の不快な症状をセルフケアで治す方法を紹介した、『下肢静脈瘤・むくみは自分で治せる』が2016年11月22日(火)に発売された。

 ほとんどの女性が感じているといってもいい“足のむくみ”。「夕方になるとブーツがきつくなる」「靴下のあとがなかなか消えない」など、足のむくみに悩みながらも、病気じゃないからと放置していないだろうか? もしそうだとしたら、大間違い。そのままにしていると血管のトラブルを招き、死に至ることもある“エコノミー症候群”につながる場合もある。

 同書で取り上げているのは「下肢静脈瘤」。静脈の流れに障害が起きて、脚の血液が心臓に戻りにくくなって溜まり、静脈に沿った形の瘤が出てくる病気のこと。足が「むくむ、だるい、かゆい」という初期症状から、「痛む、ボコッとした瘤ができる、壊死する」という重度の状態へと何年もかけて進行していく。

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 この病気で注意すべきは、多くの人が初期段階では発症に気づかないという点。下肢静脈瘤は脚の後ろ側にできることが多いため見る機会が少なく、むくみやだるさが主な初期症状のため、脚の疲れや筋肉の衰えと勘違いしやすいのだ。そこで同書には、「下肢静脈瘤の危険度チェック」「むくみの危険度チェック」「むくみの症状チェック」などの自己診断を掲載。まずは自分の脚の状態をチェックすることから始めよう。

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 また、「下肢静脈瘤・むくみ」を解消するための10のセルフケアも紹介。いずれも脚の筋肉を効率的に動かし、血流やリンパの流れをよくするために考案されたもの。寝て・座って・立ってと3つのシーンにわけて行えるセルフケアが用意されているので、日常のちょっとした時間をみつけて実践してみよう。「足首ぶらぶら体操」「血流促進マッサージ」といったセルフケアは、どれもとても簡単で効果的なものばかり。

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 同書の目的は、「下肢静脈瘤・むくみ」を自分で治すことだが、中には医師の診断が必要な場合もある。その見分け方と、実際に医師にかかる際のアドバイスも紹介。「ニュースで話題のレーザー治療は本当に安全なの?」「信頼できる医師はどこの病院にいるの?」といった、いますぐ知りたい情報を網羅している。

岩井武尚(いわい・たけひさ)
慶友会つくば血管センター センター長。1942年、東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、73年からアメリカに留学。ニューヨーク大学関連病院、サンフランシスコカリフォルニア大学病院で血管外科の分野を学ぶ。帰国後、まだ専門として認められていなかった血管外科を臨床、研究の面から専門分野として認められるように尽力。99年、東京医科歯科大学外科教授、血管外科診療科長。2007年3月、同大学大学院教授を経て退職。2007年4月、つくば血管センター センター長に就任し、現在に至る。認定NPO法人バージャー病研究所 所長、東京医科歯科大学名誉教授、お茶の水血管外科クリニック顧問、日本静脈学会理事長、日本血管外科学会名誉会員、日本脈管学会特別会員。

※掲載内容は変更になる場合があります。