「あのゾクゾク感をどうやって映像化するんだ」 吉高由里子、5年ぶりの主演映画は“人間の死”が心の拠り所の悲しき殺人者役!
更新日:2016/12/19
2012年、「大藪春彦賞」受賞、「本屋大賞」ノミネートをはたした沼田まほかるの『ユリゴコロ』が、主演・吉高由里子で映画化されることが決定した。謎に満ちた迫真の心理描写と、世の不条理や人間の業、そして深い愛までを圧倒的な筆力で描いた同作の映画化に「あのゾクゾク感をどうやって映像化するんだろ、楽しみだ~!」「原作結構えぐいんだよな…あれを映画化出来たらすごい作品になるぞ!」とファンからは期待の声が続出中だ。
同作は、ある家族の、余命わずかな父の書斎で見つかったある殺人者の手記から物語が始まる。この手記は事実なのか、創作なのか…。一体だれが何のために書いたのか分からないまま、ショッキングなミステリーから壮絶な愛の物語へと変わっていく。読者からは「活字から放たれた思いもしなかった衝撃があまりに強く、暫く読み進められなかった」「引き込まれるようにページをめくる手が止まらなかった」「倫理観のぶっ飛ぶ究極のラブストーリー。最初は恐怖で、最後はこみ上げる気持ちに鳥肌が立つ」と大きな評価を得ている。
吉高が5年ぶりの映画主演で演じるのは、自身のキャリアで初めての殺人者という役どころで、生まれながらに“人間の死”を心の拠り所としてきた女・美紗子。殺人行為から逃れる術を持たずにこの世に生まれ、それゆえ強いられる悲しみの連鎖の中で、愛という感情を知り、自らに抗い、苦悩するという難役に「吉高ちゃん5年ぶりの主演が殺人者とか本当に楽しみ」「すごい複雑な美紗子の心を、吉高さんがどう魅せてくれるのか! 期待しか沸かない!」とファンは興味津々のよう。
さらに脚本・監督には、「君に届け」「近キョリ恋愛」など数々のヒット作を世に生み出してきた熊澤尚人。これまでとは異なるセンセーショナルなミステリーを舞台に新境地を切り開き、新たな愛の表現に挑む意欲作だ。
同作は、2017年9月から全国公開予定。『ユリゴコロ』の刊行とともに、これまで刊行した作品も軒並み売り上げを伸ばすという“まほかるブーム”を巻き起こした同作が、一体どのように映像化されるのだろうか。来年の9月、世の中に衝撃を起こしてくれることを期待したい。
■映画「ユリゴコロ」
公開:2017年9月
原作:沼田まほかる
脚本・監督:熊澤尚人
主演:吉高由里子
⇒映画「ユリゴコロ」公式サイト