目を悪くする一番の原因は酸素不足! 7つのトレーニングで「ドライアイ」や「疲れ目」を改善!

健康・美容

更新日:2016/12/8

 歳を重ねるごとに近視が強くなり、メガネやコンタクトが手放せない今日このごろ。それだけでは飽きたらず、メガネをかけながら眉間にシワを寄せて目を凝らしている自分に気がついたとき、やるせない気持ちになります……。

 日本には、視力の低下だけに限らず、ドライアイや眼精疲労など、目にさまざまな不調を抱えている人が4000万人以上いるといわれています。現在発売中の『目は1分でよくなる! あなたの目がよみがえる7つの視力回復法』(今野清志/自由国民社)には、“世界で一番目が悪い”と揶揄されている日本人の目について、詳しく綴られています。

ドライアイはすごく怖い病気

 日本では1000万人近くいるといわれている“ドライアイ”。涙の量が減り、目が乾くことが原因ですが、それほど重大な疾患だと感じている人は少ないのではないでしょうか。涙には「ナトリウムやカリウム、ビタミンA、ビタミンC、そしてブドウ糖などの栄養成分、抗菌作用や免疫成分であるラクトフェリンやIgA、細胞成長因子のEGFなどを代表する血液と同じような成分」が含まれ、目を潤し、殺菌、洗浄、角膜などへ酸素や栄養を運ぶという大切な役割があります。

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 これらの役割が果たせなくなると、目を開けても閉じても痛みが走り、肩こりや頭痛も併発。1日に何度も目薬をささなければならなくなるなど、生活に支障をきたす可能性も。目薬が手放せない生活にストレスが溜まり、仕事が手に付かないという症状を抱えて、目と耳の美容院院長の今野氏のもとを訪れる患者さんもいるそうです。

 とくに、空気の入れ替えができない高層ビルでは「乾燥、酸素不足、そしてパソコンから発生するプラスイオン」、この3つの要素が絡み合い、ドライアイを引き起こします。そのため、昼休みに外に出て目に酸素を送り込むだけで、症状が緩和された、という患者さんも。ドライアイの方は試してみては?

目を悪くする一番の原因は酸素不足

 生きるうえで必要不可欠な“酸素”は目にとって最大の栄養源であり、休みなくはたらく眼筋を正常に動かすためには、より多くの酸素を必要とします。しかし、もしも目が酸欠に陥った場合はさまざまな支障をきたすとのこと。

「『酸欠』になると、毛様体の筋力と水晶体の弾力が失われることから、近視や老眼が加速します。
 水晶体の新陳代謝が衰えて、濁りが生じると白内障になり、眼球内の老廃物がきちんと排泄できなくなると、飛蚊症を招きます。
 そして酸素欠乏のために房水という、目の組織を満たす体液の排泄が滞ると、眼圧が上昇し緑内障の原因になります。
 さらに視神経が栄養不足に陥ることも加わって、視野が損なわれると考えられるのです」

 酸素不足によって引き起こされるさまざまな“目の不調”。これらを改善するカギは、同書に綴られている7つの「視力回復トレーニング」に隠されています。

血行を促し、酸素を取り込む指圧法

 ここでは、全7つのトレーニングのうち、今野式指圧法をご紹介。指圧法は、目のまわりと耳にあるツボを刺激して目の酸素補給と血行を促す、視力回復トレーニングです。

<目のツボ>

P95より

<指圧法>

P105より

1 目や眉の周りにある12カ所のツボに中指の先で軽くなぞりながら、3回まわします。

2 その後、12カ所のツボを指先でやさしく3秒間プッシュ(押圧)し、静止します。

<耳にある目ツボ>

P106より

1 耳にある目ツボは、目に触れるときよりも少し強めに、中指と親指でツボを挟むように3秒間プッシュします。

2 耳たぶや耳全体を、親指と人差し指でもみほぐすようにマッサージします。

 目に限らず、体に関わるツボが集まっているため、耳のツボをマッサージするだけで、内臓の働きや自律神経の乱れが調整されます。正確にツボの位置を押圧しなくても、さすったり引っ張ったりするだけでOK。そのほか「呼吸法」や「タッピング法」「さすり法」など、7つのトレーニングを毎日すべておこなうのが理想です。仕事の合間や家事の合間など、スキマ時間の実践がオススメです。

 視力が上がれば、目から脳に送られる視覚情報が増え、脳への刺激になります。そのため、著者が提唱する「今野式」を実践してクリアな視界が手に入ると同時に、脳の発達や集中力を上げることも可能だとか。さらに、目に多くの酸素を取り入れることで血行を促すため、肌ツヤがなめらかになった、という患者さんもいるそうです。

 五感のなかでも、受け取る情報量がもっとも多いといわれている視覚。その能力を最大限に引き出すためにも、ぜひ今野式を実践してみては?

文=谷口京子(清談社)