聞き上手になるための相槌、「あいうえお」と「さしすせそ」って?

暮らし

公開日:2016/12/12

 人間関係を大きく変える「あいづち」の全技術を紹介した、『超・相槌 心理学の権威が教える 人生が劇的に変わるコミュニケーションスキル』が2016年12月9日(金)に発売された。

 コミュニケーションが上手な人は、仕事も恋愛もうまくいく。しかし、そうとわかっていても「他人とうまく話せない」「初対面は人見知りしてしまう」「苦手な人にはどんな話題を振ってよいかわからない」といった、コミュニケーションの悩みは尽きない。

 実は、コミュニケーションが苦手という人の多くが“話す”ということを意識し、抵抗感を持っている。しかし、当然のことながら会話は話す人と聞く人がいて成り立つもの。コミュニケーションの上では、聞き手も話し手と同等に欠かせない存在だ。

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 仕事面においても、聞き上手の方が仕事ができるだろうと考える人は少なくない。インターネットリサーチ「Qzoo」が、全国の20代から60代の男女1,345名に行った調査(2015年8月21日~2015年8月24日)で、「あなたが『仕事ができそう』と感じる人は?」という質問に対して、最も多かったのが「話を聞くのがうまい」69.9%。これに続いて「時間を守る」54.5%、「相手で態度を変えない」54.1%となっている。

 この結果からも、仕事において「話を聞く」という素養が非常に大切だとわかる。同書では、コミュニケーションにおいては、聞き手の役割が重要だということを踏まえた上で、聞き手のスペシャリストとなるための“あいづち”を紹介する。

 実は、あいづちと一言で言ってもその種類はさまざま。シーンごとに使い分けていくと、非常に効果的になる。たとえば、「料理の基本さしすせそ」のように、実は、あいづちにも「基本のさしすせそ」が存在する。

基本のさしすせそ
さ…さすが
し…実力ですね、しらなかった
す…すごい
せ…絶対、センスいいですね
そ…そうなんだ、それで

 同書は、これらの世にあふれるあいづちを網羅的に紹介し、どのような場面に使うことが効果的かを解説。論理的に解説するだけでなく、実際の使用シーンも具体的に紹介しているので、実践型の自己啓発書となっている。

心理学で効果が実証されている相槌の「さしすせそ」と「あいうえお」
相槌の「さしすせそ」
さ:さすが(承認欲求が最も満たせる相槌)
し:実力ですね(成功者と友人になれる相槌)
す:すごい(自己重要感を満たす相槌)
せ:絶対(是認欲求を満たす相槌)
そ:そうですね(人間関係の基盤をつくる相槌)

相槌の「あいうえお」
あ:ありがたい(感謝の相槌)
い:いえ、いえ(最も使い勝手のいい相槌)
う:運が悪かったですね(相手の気持ちを救う相槌)
え:縁がありますね(強い絆を生む相槌)
お:恩を感じます(深い感謝を表す相槌)

 ビジネスシーンだけではなく、恋愛や友人などあらゆる人間関係に活用できる“あいづちの極意”が詰まった同書。あいづちをうまく使いこなして、あらゆる場面で聞き上手を目指そう。

齊藤勇(さいとう・いさむ)
心理学者。立正大学心理学部名誉教授。心理学の視点から人間関係を研究、わかりやすく伝えている。『買わせる心理学 相手に気づかれず「その気」にさせる技術』、『「あまり人とかかわりたくない」人のための心理学』、『図解 心理分析ができる本』など著書・共著多数。また、過去には「笑っていいとも!」にも出演。

※掲載内容は変更になる場合があります。