人気セクシー女優が女性目線で教える「理想の大人デート」 女性が“抱かれてもいい”と思う演出は…?
更新日:2016/12/9
女性の口説き方を伝授する「モテ本」の多くが実践であまり役に立たないのは、そのほとんどが男性目線で書かれていることが原因だからではないだろうか。デートで大切なのは女性を楽しませることであり、そのためには女性の心理を第一に理解することが必要とされるはずだ。
夜のことは夜の専門家に聞いたほうがいい。『今夜は泊まっちゃっても、いいかな……。』(双葉社)は人気セクシー女優、吉沢明歩が自らの足で大人のデートスポットを取材し、女性目線から理想のデートを指南するデートガイドブックである。お店選びやデート中の会話とマナー、そしてデート後の時間に至るまで、意中の女性の心を掴みたい大人の男性なら必読の一冊である。また、女性読者も吉沢の言葉に共感しながら楽しめるだろう。
ハッキリ言いましょう。「デート=SEX」です。
まえがきで吉沢は断言する。デートの約束をした時点で男性がそうなるように、女性もまた一夜を共にする可能性を念頭においてデートに挑んでいるものだという。しかし、女性は誰にでも体を許すわけではない。女性にとってデートとは男性が夜の相手として相応しいかどうかを見極めるプロセスなのだ。
本書で吉沢は女性好みの酒場やレストラン、アミューズメントを紹介しながら、女性がときめく男性像を教えてくれる。ちなみに、吉沢がデート中に「エッチしてもいいかな」と思う男性は「会話がうまい人」である。一方的に自分の話をするのではなく、相手の話も引き出してデートを盛り上げてくれる男性に自然と心惹かれるとのことだが、これは多くの女性にも当てはまるだろう。
それなら男性はどんな会話を心がけるべきか。まず、食事デートでは料理やお酒の名前に詳しいとアピールすることだ。たとえば、ピッツェリアでのデートである。レストランよりもハードルが低く、気取らずに料理を楽しめるピッツェリアは豊富なメニューが特徴的で、変わったトッピングやお酒も多い。そんな場所で女性の知らない美味しいメニューに詳しい男性はポイントが高くなるという。本書では通好みのメニューを取り上げながら、迷わず注文できるようにワンポイントアドバイスをくれるので、男性読者にとってはありがたい限りだろう。
また、会話中の振る舞い方も重要である。背伸びして高級店に女性を連れて行っても、ちょっとした言動で通いなれていないことはバレてしまう。そんな気まずい事態を招かないよう、本書ではレストランや寿司屋での粋な振る舞い方が解説されている。
スパークリングワインで乾杯してテンションを上げたあとは、料理に合うグラスワインをひと皿ごとにセレクトすると、“分かってるな!”って感じがします。
寿司デートを成功させるためには、まずカウンターに座ることですね。
このように、高級店でデートするときには参考にしたい言葉が満載である。
そして、場所に相応しいマナーとルールの両方を守ることだ。プールバーやダーツバーでゲームをするとき、子供のように騒いでしまう男性は大人失格である。どんなに腕前を見せつけたい人でも、周囲への配慮があってこそ女性の目には格好よく映るのだ。そのうえで、ビリヤードやダーツなどの複雑なルールを女性に教えてあげられると好感度は抜群になるだろう。もちろん、両者を含む人気ゲームの基本ルールも本書ではしっかりと説明してくれている。
文章だけではなく、大人のデートスポットで撮影された吉沢のグラビアの数々も本書の大きな魅力だ。吉沢が“ヤレるデート”について紹介したいと思ったきっかけは、これまで恋愛ハウツー本に関わってきた経験で「何かが足りない」と感じたからだという。デートの最終目的であるSEXを無視してデートを語れないのではないか? そんな念願が叶えられたからなのか、いずれのグラビアでも吉沢は生き生きとした表情を振りまいている。こんな女性とデートできたらどんなに幸せか…。全ての男性読者が吉沢の笑顔でテンションアップすること間違いなしだ。
文=石塚就一