腸の健康は「4つの食材」を使った朝の献立にあり! 磯の香りがいいトースト、目覚ましスープ…【作ってみた】
公開日:2016/12/11
近頃よく耳にする「腸活」というコトバ。食物繊維や発酵品がよいのは広く知られていますが、ただ摂るだけでは不十分なのはご存じでしたか? 実はそれらを食べ合わせることで、食材の持つパワーが発揮されるようなんです!
そんな食べ合わせを意識した献立とレシピを提案してくれるのが、『藤井恵さんの体にいいごはん献立』(藤井 恵/学研プラス)です。
「キユーピー3分クッキング」(日本テレビ系列)でお馴染みの藤井恵さんは、以前腸の専門医とした仕事をきっかけに、朝食の献立を見直したことで、家族全員の体調が驚くほど改善されたといいます。それは4つの食材、海藻、ねばねば食材、きのこ、発酵食品を毎朝すべて漏らさずに食べること、だったそうです。
その結果、藤井さん一家は腸が健康になったことで免疫力が増し、風邪をひかなくなり、便秘が解消され、肌もキレイになり、健康的にやせられるなど、いいコトずくめの日々を実感しているといいます。また藤井さんご自身のアレルギーも軽減したというから、さらに驚きです!
本書では、そんな藤井さんのアイデア満載の140レシピと33献立が紹介されています。今回はその中から、ちょっと変わった朝食の1献立を作ってみました。
1、“朝は和食派”の人も支持したくなる「あおさとしらすのトースト」(P.24)
食パンにマヨネーズを塗って、しらす干しを散らし、ピザ用チーズをのせ、いり金ごまをふり、トースターへ。チーズが溶けるまで焼き、あおさをのせて、あっという間に完成。
カンタンに作れてしまう和風トーストは、口に入れた瞬間、磯の香りが口いっぱいに広がります!しらすとチーズの塩加減もよく、それぞれの具材が持つ個性をマヨネーズが上手くまとめ、絶妙なハーモニーをつくり出しています。
また4つにカットし、ブルスケッタのようなお酒のつまみとしても、楽しめるひと品だと思いました。
2、彩り豊かなほっこりする「豆とオクラのヨーグルトサラダ」(P.24)
ボウルに万能こし器(ざるで代用可)をのせ、ペーパータオルで包んだプレーンヨーグルトを入れる。その上に重しをのせ5分水切りをし、出た水分はあとの料理で使うため、捨てずにとっておく。みじん切りにした紫玉ねぎに白ワインビネガーを混ぜる。水切りしたヨーグルトに、オリーブ油、塩、こしょうをよく混ぜれば、ヨーグルトドレッシングのできあがり。器にゆで大豆、ゆでオクラをのせ、先ほどの玉ねぎ、ドレッシングをかけて10分足らずで完成。(※大豆、オクラについては別ページの下ごしらえを参照)
盛り付けられたサラダは鮮やかな彩りで食欲が増します。はじめてのヨーグルトドレッシング、その味は家庭でも作れてしまうマイルドなサワークリーム、といった感じです。玉ねぎのシャキシャキ、オクラのねばねば、大豆のほくほくとした食感がとてもよいので、たっぷりとドレッシングを絡ませ、一度に3つの食材を口に入れ、噛んで味わうと、よりおいしいです。
3、朝が弱いヒトにおススメ!やさしく体を包み込む「きのことトマトのスープ」(P.24)
トマトをすりおろす。みじん切りをした玉ねぎをバターで炒め、しんなりしたら薄切りのマッシュルームを入れる。軽く炒めたら、すりおろしたトマトとさきほど残しておいたヨーグルトの水分と水を加え、ひと煮立ちさせる。塩、こしょうで味を調えて完成。
すりおろしたてのトマトの自然な酸味、フレッシュ感がすごく伝わります。それに玉ねぎの甘み、マッシュルームの香りが加わり、グンと上品な味わいに。ほんのり感じるバターはスープに丸みを与え、朝の体に染み渡るおいしさです。
他にも、たんぱく質と野菜を中心とした夕食の献立、お酒に合うおかず、パパッと作れる鍋料理、忙しい朝でもさっとできちゃう副菜、時間があるときにしておくとよい下ごしらえなども、わかりやすく紹介しています。
まずは4つの食材を取り入れたおいしい朝ごはんからはじめて、腸内環境をよくして、病気知らずの体をつくってみませんか?
文=澤 ゆか