成功をイメージすればお金も引き寄せる。「できる」男シリーズ最新作で知るお金持ちになる方法
更新日:2016/12/28
仕事やプライベートにおいて「できる」男は、何が違うのか。これまで数々の「できる」男シリーズを発表してきたジャーナリストの船瀬俊介氏。少食であったり、メンタル術や筋トレ法を今まで紹介してきた。今回は「お金」を引き寄せる人であるという。
新作『できる男は金を呼ぶ! ― 金を使うな 頭を使え』(主婦の友社)は、知らず知らずのうちにお金を引き寄せる体質に変わる方法が書いてある。
その第一歩は、「成功のイメージ」にあるという。
「ヨガではすべての人が天才なのである」(沖正弘導師)…
まず自分が人より得意なこと、いくらやっても疲れない大好きなことに“気づく”ことです。そして、その事実をありありと自分の心にもイメージするのです。
船瀬氏といえば、この「できる」男シリーズにもある呼吸法だ。ヨガに造詣が深く、それを実生活に合った手法を紹介してくれる。そのヨガの教えにインスピレーションを得て、船瀬氏が本書でもっとも大切と説くのが、「イメージ」すること。
脳には自分のイメージを具現化する力が備わっている。あたかもコンピューターがプログラムに沿って働くように、脳が思い描くイメージへ向い行動を起こすという。
「思考は現実化する」とは、ビジネス書ではよく聞く言葉だろう。『成功哲学』という不朽の名作を記したナポレオン・ヒルも説いている。
しかし、好きなことをしているにもかかわらず、芽が出ない。また思うような結果を残せない。そう思っている人もいるだろう。そこでイメージを具現化するための手がかりも本書では紹介している。
お金を引き寄せる源は笑顔にあり
イメージした姿をどう実現するのか。まずたいせつなことは「笑顔」だという。
笑顔で仕事ができる人は、まさに人生の達人です。「仕事三昧」の境地です。
笑いが人にもたらすのは、免疫力強化だけではない。「脳の血流」が増大したり、「記憶力がアップ」そして「ストレス解消」にもなるという。ひいては、人脈をもたらし、“好きなこと”をしながらお金が入ってくるという。
呼吸が人に影響を与えることは、前著でも紹介した。呼吸はなるべくゆっくり行うと心身のバランスを整えると。そのもっとも理想的な呼吸の仕方とは、「笑顔」だという。
“笑っているとき、下半身は充実して、上半身はくつろいでいます。「上虚下実」という、心身の状態がもっとも安定した、理想的体勢です。”
人は笑顔のとき、副交感神経優位の安定した精神状態に入る。すると仕事で失敗することも減る。高いパフォーマンスにもつながるのだという。
嫌いな仕事はスピード重視で
笑顔の次は「スピード」である。しかも「無心」で行うことがポイントだという。残念ながら仕事には、好きな面も嫌いな面もある。その感情に振り回されてはいけないのだ。
できる男は、イヤなことから片づける。なぜできるのか? 好悪を抜きに無心でやるからです。人生は結局、作業の積み重ね。…
頭で悩むな、手を動かせ!
苦手意識があるから、イヤな仕事を後回しにする。すると、さらにイヤな気持ちがつのる。悪循環に陥りがちだ。
でも勢いにまかせて初めて見ると10 秒で終わってしまうこともあるはず。スピードを重視して行えば、「なあなあ」な「もたれ合い」の仕事から脱却することができる。好きも嫌いも思う前にまず、勢いをもって行動すること。
このように本書では、船瀬氏が今まで得てきた成功の気づきをいくつも記している。どれも特別ではない誰にでも実践できるものばかりだ。なぜならすべての人には潜在的に「成功する」能力を持っているからだ。しかしそれを存分に活用していないだけ。
本書では、もっと自分の能力をフルに生かすべきと説く。自分の潜在能力を発揮する方法を知りたければ、本書を一読して欲しい。アップルのスティーブ・ジョブスや、ピクサーのジョン・ラセター、鴻海のテリー・ゴウなど著名人たちはいかにして「成功」したのかについても多く触れられている。実り多い人生を送るエッセンスが本書にはまとめられている。
文=武藤徉子