ジブリ映画『もののけ姫』絵コンテのモデルになったと噂の「屋久島」【奇跡の絶景写真あり】
公開日:2017/1/2
たった一枚の写真が人生を変えることがある
出逢ってしまうことがある、忘れられない一枚の絶景の写真に。信じられない風景、目に焼き付いてしまう非日常的な色彩の世界、そして胸の奥から湧き起る抑えられない旅の衝動。さあ、出かけよう人生を変える奇跡の絶景の旅へ―
10月25日に創刊した日本初の“世界の絶景”マガジン『週刊 奇跡の絶景 Miracle Planet』(講談社)。今話題の世界の絶景の地を完全網羅した本書は、美しく迫力ある写真とともに、その地で暮らす人々のようすやだれかに話したくなるような、興味深いストーリーで紹介するビジュアルマガジンです。また、ガイドブックにはないオリジナル地図によって絶景スポットをくまなく紹介し、絶景の決定的瞬間を撮影するノウハウまで徹底解説。
神に選ばれた島 美しい原風景 『屋久島』(日本)
6回目となる今回の特集は、九州本土最南端から約60km、鹿児島県に位置する「屋久島」。途方もない時間その土地を見守り続けてきた屋久島の自然が織り成す景色は“日本の原風景”と呼ばれ、広く知られています。その原始の森に一歩足を踏み入れると、一面の緑色が作るあまりの神々しさに異世界に迷い込んでしまったように感じるでしょう。ちなみに屋久島の代名詞と言っても過言ではない“杉”の平均寿命は500年程だそう。しかし屋久島にはそれをはるかに超えるものが多く自生するため、地元では「標高500m以上で推定される樹齢が1000年を超えるもの」を“屋久杉”と呼ぶのだそうです。そしてその屋久杉の中でも圧倒的な存在感を放つ“縄文杉”は、想定をはるかに超えた存在ゆえ、推定樹齢も定まらず、謎が多いとされています。
■映画『もののけ姫』の舞台?
白谷雲水狭の奥深く。雲霧帯と呼ばれる湿潤な環境により、豊潤な苔が辺り一面を覆うその場所は、地元の人たちに「屋久島らしい」と言われ、“苔むす森”と呼ばれています。苔むす森は映画『もののけ姫』の絵コンテのモデルになったのではないかと噂され、その存在を広く知られるようになりました。精霊が住んでいそうなその現実離れした風景は何かの作品のモデルになっていても何ら不思議ではありません。
■森は被写体の宝庫!
せっかく屋久島に来たならば、そのフォトジェニックな姿をぜひ綺麗に写真に収めたいもの。機材をついつい増やしてしまいがちですが、山歩きに加えて雨も多いため、荷物は最小限にとどめましょう。そのなかでいかに納得のいく写真を撮るか、本誌に掲載されているヒントを紹介します。
・苔など森のディテールを撮るポイント
(1)マイクロレンズで肉眼以上の細部を接写
(2)水滴は逆光を利用して輝きをとらえる
(3)暗い場所では露出をプラス補正
・滝、川、沢など水を撮るポイント
(1)シャッターの速度を変えて水の表情を写し撮る
(2)軽めの三脚を携行してカメラを安定させ撮影
(3)服装もカメラもしっかりと防水対策を
プロのテクニックを身につけることは容易ではないですが、せっかく訪れたなら最高の写真を撮りましょう。同書では分かりやすくポイントやテクニックが書かれているので掲載されている写真を参考にしながら学んでみましょう。
■屋久島のグルメ!
美しい海に囲まれた環境と陽光降り注ぐ温暖帯気候。屋久島ではその恵みを受けた海の幸と柑橘類を存分に堪能することができます。そこでぜひ食べたいのが“首折れサバ”。普通サバを生で食べることはありませんが、屋久島の“首折れサバ”は水揚げされたゴマサバをすぐに首を手折って血抜きするため、刺身で食べることができるそうです。地酒とともにぜひ味わいましょう。そしてもともとは地元の猟師さんだけが食べていた“ヤクシカ”が、頭数の増加や食害などの問題から旅行者にも振舞われるようになりました。評判は上々のようなのでチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
“奇跡”といわれる絶景写真に癒されつつ、屋久島旅行の計画を立ててはいかがでしょうか?
■シリーズ紹介
※内容は変更になる可能性がございます。