うつトンネルを抜けた人たち―パロディー漫画家・田中圭一が描く、うつ病脱出ドキュメンタリーマンガ

マンガ

更新日:2017/2/13

 パロディーマンガ界の巨星・田中圭一が“マジ”で描いた、うつ病脱出コミック『うつヌケ ~うつトンネルを抜けた人たち~』が2017年1月19日(木)に発売される。

 「文芸カドカワ」および「note」にて連載され、大きな反響を呼んだ同作。サラリーマンと漫画家というふたつの仕事に追われ、著者自身もうつに悩まされていた。そんな田中のうつ病脱出体験をベースに、うつ病からの脱出に成功した人たちを取材。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気づけられるドキュメンタリーコミックだ。

 第1話~第3話では、田中自身のうつ脱出体験を掲載。連載に一部描き下ろしを加えられた内容になっており、ツイッターでも多くのリツイートやいいね! があった「うつと気温差の関係」についても第3話に収録されている。

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 また、第4話~第19話ではいろんな人に取材をした回を収録。大槻ケンヂや宮内悠介、一色伸幸、ゆうきゆう、内田樹など、様々な分野で活躍する人たちの実体験を赤裸々に、けれども明るく描き出す。

 その他にも「うつヌケこぼれ話」など、うつに対するタメになる情報がたっぷりつめ込まれている。重たいテーマにも関わらず、内容は重たくなり過ぎないのが同書のいいところ。うつ病に関する知識だけでなく、どんな自分になりたいか、何を実現したいかを考えるキッカケになるかもしれない。

田中圭一
1962年5月4日大阪府枚方市生まれ。近畿大学法学部卒業。大学在学中の1983年小池一男劇画村塾(神戸校)に第一期生として入学。翌1984年、『ミスターカワード』(『コミック劇画村塾』掲載)で漫画家デビュー。1986年開始の『ドクター秩父山』(『コミック劇画村塾』連載)がアニメ化されるなどの人気を得る。大学卒業後はおもちゃ会社に就職。パロディを主に題材とした同人誌も創作。最新刊は2017年1月刊『田中圭一の「ペンと箸」』。

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