ドラマ「火花」地上波放送が決定! 放送に先駆けて発売される文庫版にはエッセイ「芥川龍之介への手紙」も収録、累計発行部数は278万部に
更新日:2017/2/20
又吉直樹の芥川賞受賞作『火花』を原作としたドラマが、NHK総合で地上波初放送されることが決定した。
ドラマ「火花」は、2016年6月に動画配信サービス「Netflix」オリジナルとして全世界190の国と地域に同時配信された。NHK総合では、2017年2月26日(日)より毎週日曜23時から全10回(通常回45分、最終回のみ50分)での放送を予定している。
また、地上波放送に先立ち、ドラマ帯を巻いた文庫版『火花』が2017年2月10日(金)に発売される。文庫版には、又吉が芥川賞受賞後に『文學界』に寄稿したエッセイ「芥川龍之介への手紙」も収録。『火花』の発行部数は、単行本が26刷253万部、文庫初版が25万部で、累計278万部となる。
<『火花』あらすじ>
まったく売れない芸人徳永は、ある日、同じようにまったく売れない先輩芸人神谷と運命的に出会う。神谷は独自のお笑い哲学を抱く、日常においても人とは違う行動や思考を繰り広げる類稀な男。そんな天才肌の神谷を徳永は師として仰ぐ。2人とも生活は苦しかったが、貧しいながらもまっさらな「生」を生きていた。神谷には同居している恋人がいて、その女性にも徳永は人間として惚れ込んだ。2人は別れることになるが、その別れの場面はこの小説の1つのクライマックスとなっている。少しずつ売れるようになっていく徳永は、やがて、ある決断をする。時が過ぎて、徳永は神谷に再会するのだが――。
芸人という肩書きながら「第153回芥川賞」を受賞し、2015年の話題をさらった『火花』。ドラマ地上波放送で、またもや『火花』に注目が集まることになりそうだ。
■ドラマ「火花」
放送:2017年2月26日(日) 毎週日曜23:00~
原作:又吉直樹
出演:林遣都、波岡一喜、門脇麦 ほか
脚本:加藤正人、高橋美幸、加藤結子
又吉直樹
1980年6月2日大阪府寝屋川市生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。『火花』で第28回三島由紀夫賞候補となり第153回芥川賞を受賞した。他の作品に『カキフライが無いなら来なかった』(自由律俳句集せきしろとの共著)、『第2図書係補佐』、『そろそろ帰ろかな』、『東京百景』などがある。
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